1月9日に開催された関東学生アメリカンフットボール連盟定例理事会において、日大フットボール部と当該選手の処分を2019年3月31日までとするワーキンググループの答申が異議なく承認された。これにより、日大と当該選手は4月1日以降の復帰できることになった。

 ただし、部に対しては、「解除前に監督、コーチは、当学連の代表理事の面談を受けること。また次年度も継続した面談を実施する」とし、当該選手に関しては、「当学連の代表理事の面談を受けること。また次年度も継続した面談を受けること」としている。

 関東学生アメフト連盟は、昨年の5月29日の日本大学アメリカンフットボール部への処分について、「復帰に向けた改善状況確認及び支援が必要な場合について考えるワーキンググループ」を昨秋発足させた。

 ワーキンググループの答申全文は以下のとおり。

日本大学アメリカンフットボール部 復帰に向けた改善状況確認および支援が必要な場合について考えるワーキンググループ答申

本日2019年1月9日、定例理事会に審議事項として提出された、日本大学アメリカンフットボール部(以下日大アメフト部)の復帰に向けた改善状況確認および支援が必要な場合について考えるワーキンググループ(以下日大WGという)の答申は以下の通りである。

1.設置の経緯と目的について

   現在、日大アメフト部は「2018年度の公式試合の出場資格停止」の処分中にあり、年度明けの4月からは処分解除となる。処分確定となった経緯は、関東学生アメリカンフットボール連盟(以下 関東学連)の規律委員会の処分内容にある「ただし書き」により日大アメフト部が改善報告書を連盟に対し提出し、検証委員会の検証結果により処分解除となるが、結果は不十分という答申となり、上述の処分内容が確定した。この処分は2018年度に限定されるものではあるが、一方で理事会は本件が社会問題にまでなったことを考え、来季の復帰に向けて不十分とされたところを正しく構築されているかということを改めて確認する、また当該校と今後対戦する1部校に対し説明をする必要もあり、ワーキンググループを設置することにした。

そこで、日大アメフト部の来年4月から正式復帰、2019年リーグ戦復帰に向けた改善状況確認および支援について考える理事3名によるワーキンググループ(以下、日大WG)を関東学連内に設置することを9月の定例理事会において承認された。

2.日大WGのまとめ

  日大WGを立ち上げ後、日大アメフト部橋詰監督、泉田コーチ、3年生から1年生の全員、加藤部長、道明副部長、森田社員代表、1部校監督会など、関係者全員にヒアリングを実施した。ヒアリング結果を基に日大WGの各委員とディスカッションした。日大WGとしては、下記のように考える。

 (1)日大の組織改革

   関東学連の処分から現在の日本大学組織改変の進捗まで考えると、日本大学はスピード感をもって対応してきたことが分かる。本来、兼職禁止、保健体育審議会改変などは、アメフト部に限らず他の部にも大きな影響を与えることであるが、そこを約4ヶ月で改変等をしたことは、日本大学が今回の問題に対し積極的に対応してきたものと考えられる。当然ながら、組織改変だけでなく、その後の運営を行っていくことが重要なのは分かるが、運営する前に組織が形作られていなければ運営もできないことも確かである。

また、橋詰監督、泉田コーチは日本大学の「アメリカンフットボール監督・コーチ指導者選考委員会」によって選考されたが、経歴やヒアリングでもその人柄、フィロソフィは、まさに今の日大に求められている人物である。学生主体といっても放任ではなく、学生と向き合いコミュニケーションをとり、考えさせ学生と一緒にチームビルディングを行っていくことは、理想的なチームに生まれ変わる可能性を十分にもっていると考える。

したがって、日本大学が提出した改善報告書の件は、日本大学、日大アメフト部が遅滞無く対応しているものと考えられる。

(2)選手の意識変化

   ヒアリングを行っていく段階でいままでの指導方法とのギャップからいささか戸惑っている点はあるもの、負の遺産を払拭し、前進していこうという気概は強く感じられた。特に、2,3年生は過去の指導体制と現在の指導体制をよく知っている学生としては、変わって行かなければならないということを真摯に考えていることが伺えた。1年生は入部直後のことであり、その後公式戦出場できないという状況にあっても、団結し大量退部ということもなく上級生についていっていることは、指導者の考えが浸透しつつあることと、上級生の下級生への思いやりがあることが分かった。

 

 (3)日大アメフト部指導陣の人数について

   日本大学において監督コーチ陣の選任、人数などは最重要課題としていることは上述のとおりである。「アメリカンフットボール監督・コーチ指導者選考委員会」において、新たなコーチ選任を検討しているのではないかと推察している。したがって、あらためて指導陣選任に関するコメントをする立場ではない。しかしながら、選手の「安全担保」を考えた場合、指導陣の人数を改善するのは必要ではないかと思われる。

 理由は、現在の2名体制では練習、試合において選手に目が行き届かなく、選手個々に対する安全対策の点で危険だと考えるからである。

 先般、2回目の監督コーチのヒアリングにおいて橋詰監督から、『神戸大学との練習試合においてベンチでオフェンスチームに指示している時に、相手校の反則で審判から反則について問われた際、どんな反則なのか見ていなかったため再度聞きなおした』ということがあったとのことである。もし、これが選手の安全面等に係わることであった場合、社会人指導者が見ていなかったとすれば、問題になった可能性が高いと考える。社会人指導者が、練習や試合を複数の目で見て、対応することにより安全対策ができるものと考える。

  以上の結果を踏まえて、2019年度の日大アメフト部に対する答申を次に記すが、今回のヒアリングで終了することではなく、継続してウォッチしていかなければならない。

3.日大WGの答申

  当WGは当連盟理事会に対し下記のとおり答申する。

 (1)日本大学アメリカンフットボール部

  2019年3月31日までの処分とする

  ただし、解除前に監督、コーチは、当学連の代表理事の面談を受けること。また次年度も継続した面談を実施する。

(2)処分当該選手

 2019年3月31日までの処分とする

 ただし、解除前に処分当該選手は、当学連の代表理事の面談を受けること。また次年度も継続した面談を受けること。

(3)次期理事、役員への引継ぎ

 2019年度以降も、必要なサポートは継続することを引き継ぎ事項として申し送りする。

                                  以 上

This article is a sponsored article by
''.