上写真=PK戦を制し、喜びを爆発させる青森山田の選手たち
写真◎福地和男

■2019年1月12日 全国高校サッカー選手権準決勝(埼玉・埼玉スタジアム)
尚志(福島) 3-3(PK2-4) 青森山田(青森)
得点者:(尚)染野唯月3 (青)檀崎竜孔、三國ケネディエブス、小松慧

計6得点のシーソーゲーム

 青森山田と尚志が決勝進出を懸けて激闘を繰り広げた。先制点を奪ったのは尚志。26分、沼田皇海が蹴ったFKを染野唯月がニアサイドで合わせ、3試合連続ゴールで試合を動かした。尚志の1点リードで前半を折り返すと、後半に青森山田が同点に追い付く。バスケス・バイロンがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得し、これを10番の檀崎竜孔が冷静に沈めた。このゴールで息を吹き返した青森山田は63分、檀崎のCKに三國ケネディエブスが頭で合わせて逆転に成功。肩を落とした尚志イレブンだったが、しっかりとパスをつないで再び試合の流れを引き寄せると、68分、加瀬直輝からの折り返しを受けた染野が鋭い切り返しで相手GKをかわし、無人のゴールに流し込んで同点とする。尚志はさらに75分、細かなパス交換で青森山田の最終ラインを完全に切り崩し、最後は染野が決めて試合をひっくり返した。
 染野のハットトリックで勝負は決まったかと思われたが、シーソーゲームはまだ終わらない。終了間際の87分、青森山田の小松慧が相手DFの隙を突き、値千金の同点弾を奪取。小松は交代でピッチに入ってわずか1分後にゴールを奪い、黒田剛監督の采配が見事に的中した。3-3で突入したPK戦では、青森山田が先に失敗するが、対する尚志も2人連続で失敗。そして迎えた青森山田の5人目のキッカー、1年生の藤原優大がしっかりとゴールに蹴り込み、青森山田が激闘の末にファイナルへの切符をつかんだ。2大会ぶりの全国制覇に王手をかけた黒田監督は、「昨年の悔しい思いを背負い、ファイナリストとして恥ずかしくない試合をしたい」と、2日後の決勝に向けて意気込みを語った。一方、敗れた尚志の仲村浩二監督は「尚志らしい、つなぐサッカーを90分間やってくれた」と選手たちを称え、キャプテンの大川健も「負けたのは悔しいけど、自信を持って良いサッカーができたことに満足している」と、胸を張って大会を去った。

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