上写真=ベトナム戦の前日会見に臨む森保監督と柴崎岳(写真◎福地和男)

 中2日で臨む準々決勝のベトナム戦。前日会見に臨んだ森保一監督は恨み節も言い訳もせず、これまで通りの「姿勢」で試合に臨むと強調した。決戦24時間前の指揮官の言葉をお届けする。

チームとして良い準備はできている

 ベトナムは中3日、日本は中2日。回復時間が1日少ないことは大きなハンデだ。ただ、そうなることはあらかじめ分かっており、その上で森保監督はチームをマネジメントし、ここまで戦ってきた。グループステージ第3戦で主力を休ませ、サウジアラビア戦も出場時間をある程度、考慮しつつ、戦っている。もちろん、青山敏弘の負傷離脱や、武藤嘉紀の出場停止はチームにとって痛いが、繰り返し「総力戦になる」と強調してきたのは、こうした状況を想定していたからだ。そもそもが短期決戦であり、このような事態を乗り越えた先に優勝があることを、指揮官も選手もハナから理解している。

 前日会見で森保監督は、ここまでの4戦に臨んできた姿勢と何ら変わりなく、慢心せず、過信せず、されど自信を持って試合に臨むと語った。

「サウジアラビア戦から中2日ということで、スケジュール的には厳しいですけど、選手にはしっかりと、心身ともに回復くしてもらい、明日のベトナム戦に向けて良い準備してもらいたいと思います。チームとして良い準備はできていると思っています。
 われわれはこのアジアカップに、優勝を目指して臨んでいます。しかしながらチームとしてはまだまだ成長していかなければいけない、経験値の浅い選手もいる中で一戦一戦、とにかく目の前の試合に勝つために最善の準備をしていく。そこで学びながら成長して、次のステップに向かっていくことをやってきました。明日の一戦も、非常に厳しい、難しい試合になるということを覚悟して、チャレンジャー精神を持つことと、これまでわれわれが出してきた結果に自信を持って臨みたいと思っています」

 森保監督はパク・ハンソ監督が率いるU-23のベトナム代表と昨年夏、U-21日本代表を率いてアジア大会で対戦し、0-1で敗れている。その経験をしっかりインプットし、消化しているということは、指揮官の『ベトナムサッカー』評を聞けば、明らかだ。

「特に、私の中でベトナムと対戦するにあたって(ほかの試合に比べて)心境の変化はありません。すでにウズベキスタンとやっていますし(昨年1月にU-23アジア選手権で対戦して敗れたが、今大会のGS第3戦で対戦し勝利を飾った)。いつも考えている通り、目の前の一戦に向けてわれわれの最大限の力を発揮できるように、そのことだけを考えています。ベトナムのチームに関しては、パク(・ハンソ)監督がアンダー世代から代表を見ていて、A代表にも選手をつないでいて、良いチーム作りをされている、一緒におられるコーチも良い仕事をされているとは思っています。
 その前には三浦俊也さんが、非常に良い仕事をされて、ベトナムのサッカーのレベルアップをされたと思います。現在はパク監督、コーチングスタッフがアンダーカテゴリーからベトナムのサッカーをレベルアップさせて、国際大会でも結果を出している。明日の試合も非常に難しい試合になると覚悟していますし、これまでの4試合も厳しい試合だったので、これまで同様、明日の試合も厳しいものになると覚悟して、相手に敬意を払って、われわれが最大限、力を発揮すること、勝利を目指してやっていきたいと思います」

 そのスタンスは一貫している。これまで以上に気負うこともなく、下馬評で有利だからといって、これまで以上にリラックスしているわけでももちろん、ない。そしてその指揮官の姿勢は、選手たちにも伝わっている。

イラン戦なんて考えていたら足元をすくわれる(長友

 そのスタンスは一貫している。これまで以上に気負うこともなく、下馬評で有利だからといって、これまで以上にリラックスしているわけでももちろん、ない。その一貫した姿勢は選手たちにも伝わっている。

 主将の吉田麻也はベトナムについて「下のカテゴリーで結果を出している選手たちが選ばれていて、東南アジアの大会も制していて、勢いのあるチームだと感じている」と印象を語り、「先制点を取らせない、先制点を取る、そして(試合の)流れをつかむことが大事」と気を引き締めた。また、長友佑都も「ベトナム戦があるのに準決勝でイランと当たるとか、そういう記事を見ますが、そんなことを考えている選手はいないと思う。考えていたら足元をすくわれるし、間違いなく簡単には勝てない試合だと思います。彼らは永遠に走れますよ。2度追い、3度追いを苦しい顔もせずにやってくる。めちゃくちゃ厄介だと思っている」と、十分な警戒が必要であると強調した。

 2015年の前回大会は、PK戦の末にUAEに敗れてベスト8で敗退した。雪辱を期して臨んでいる今大会は、準々決勝突破が言わば第一関門。ベトナム戦は日本時間の今夜22時にキックオフされる。

取材◎佐藤 景 写真◎福地和男

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