上写真=初回からKOチャンスを築いた中谷は、その後も左右アッパーカットで望月を痛め続けてストップ 写真_馬場高志

 2日、東京・後楽園ホールで行われた『第40回チャンピオンカーニバル』、空位の日本フライ級王座決定戦は、1位の中谷潤人(21歳=M.T)が2位・望月直樹(25歳=横浜光)を9回23秒TKOで下し、新チャンピオンに。18戦18勝(13KO)と無敗をキープした中谷は、世界ランクも上位に位置づけており、今年さらに飛躍が期待されている。

「できれば早く試合を終えたかった」というサウスポーの中谷は、171.5cmの長身から繰り出す左ロングフック、左ストレートで、初回から望月に襲いかかった。よろめきながら、必死に距離を詰めて反撃する望月もここは辛くもしのいだが、早々にダメージを負ってしまった。

 早くも顔面を赤く腫れ上がらせた望月は、必死に距離を縮め、インサイドからコツコツと連打を続けていく。ときに頭から入り、ときに腕を絡ませて打つなど、反則も織り交ぜながら。中谷は、これに手を焼いたが、望月の入り際に左ボディアッパーをカウンターし、距離を取って、望月を近づけなくするなど、戦前の予想どおり、技術力でも上回ってみせた。

 それにしても、低く潜り込んでいく望月に対し、中谷の左右アッパーカットは実に効果的だった。「(望月は)打たれ強くて苦労しました」と中谷も我慢のボクシングを強いられたが、決して根負けしない。童顔だが、ポーカーフェイスを崩さずに、飄々と自身のボクシングを押し進めていった。

 回を追うごとに苦しい展開となった望月は、8回に鼻血も流し始める。ダウンだけは最後まで拒否し続けたが9回、中谷が左ストレート、左アッパーをヒットすると、レフェリーが試合を止めた。

LAから飛んできたルディ・エルナンデスさんとともに、喜びを分かち合う 写真_本間 暁

 2016年に全日本新人王、2017年に日本ユース、そして日本タイトルと、3つ目の勲章を手に入れた中谷には、WBO世界スーパーフェザー級チャンピオン伊藤雅雪(伴流)と同じく、ロサンゼルス在住のルディ・エルナンデス、岡辺大介両トレーナーが、現地で英才教育を施し続けている。この日もLAから両トレーナーが駆けつけ、セコンドについて、ガッチリとバックアップした。

 現在、WBC4位、WBO10位につけている中谷は、「世界に向けて、一生懸命努力します」と、会場に臨戦態勢をアピール。今年の大一番の期待を高めさせた。

文_本間 暁

「やっぱり日本のベルトは嬉しいです。誰が見てもわかりやすいタイトルだから」と中谷は感慨深げに語った
写真_本間 暁

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