大型連載「輝け! 2018スポーツカード大賞」、2回めのこちらも読み応え満載!

 ご意見番・佐伯篤氏、カリスマ・田村亮一氏、新メンバーのミント立川店の高橋高弥店長がとにかくホットに語り尽くす今回は、みんな大好き、直筆サインカードとメモラビリアカードがテーマです。

画像: 候補目白押しの直筆サインカード
キング・オブ・メモラビリアも決定!

【参加ディーラー】(敬称略)
佐伯 篤(SAトレーディング/写真右)
田村亮一(ミント神田店/写真中)
高橋高弥(ミント立川店/写真左)

☆直筆サインカード部門☆

佐伯 それではいろいろ候補が出てくるであろう【直筆サインカード部門】です。

田村 確かに候補は多いでしょうね。

佐伯 ここは私から行きましょうか。2017年はいろいろなコンボサインが出て、「INFINITY」の高橋尚子さんと野口みずきさんのコンボがこの部門の1位になりましたが、2018年も面白いコンボがたくさん出てきたんですよね。兄弟、親子などの血縁関係をフィーチャーした“ファミリーコンボ”が特によかったと思います。中嶋悟&一貴コンボとかね。

田村 私はこの話題だけで、1時間くらい話せそうです(笑)。

佐伯 エポックもBBMもヤクルトの川端慎吾と女子プロ野球の友紀兄妹のコンボがありましたけど、プロ野球ではないジャンルがとても面白くて、みんな欲しがっていました。今回も1位はコンボサインのどれかでいいと思います。それ以外で名前を挙げると、単純に驚いたのはエポックから出たオリックスの「スターズ&レジェンズ」に入っていた李承燁の直筆サインがものすごい高値を付けたことですね。復活した松坂のサインもよかったですし、あとは先ほども話した渡邊雄太のサイン。このあたりが候補です。

田村 私は候補がたくさんあるので、先に高橋君お願いします。

高橋 佐伯さんがおっしゃった松坂選手のサインはもちろん私も候補に挙げていますけど、他には清宮選手のルーキーサイン、大谷選手のサイン、久しぶりに実現した王貞治さんのサイン、野球以外ならラグビーのダン・カーター、あとはヴィッセル神戸のポドルスキとイニエスタのコンボサイン、これはスタジアム限定販売のカードに入っていたんですけど、まさか日本で実現するとはと驚きました。

 最近では、競馬のルメール騎手ですね。自身も2018年は武豊騎手のJRA年間最多勝記録を塗り替える大活躍だったんですけど、サインカードの写真がアーモンドアイという馬に騎乗しているものだったんです。これがすごい馬で、3歳牝馬の3冠レースをすべて圧勝したのに加えて、ジャパンカップという大レースを驚異的なレコードで勝ち、JRAの年度代表馬に選ばれているんですけど、その相乗効果もあって、ネットオークションなどでは4万円前後の値がつきました。騎手のサインカードでこれほどの人気になったのは、ちょっと記憶にないです。

 この中から1枚を選ぶとすれば、やはり大谷選手ですかね。特に「Grateful Days」の1枚がとてもかっこ良くて、個人的には一番のお気に入りです。長くなってすみません(笑)。

田村 私はもっと長いですよ(笑)。まず思いつくのは、「ボウマン」の大谷ルーキーサイン。これは日本で投げている写真を合成加工したトップスならではのカードだったんですけど、それが逆に1年目らしいと感じました。各種メディアでの露出も多くて、大谷のメジャーカードを代表する1枚だったと思います。

 次は、やっぱり清宮ですよね。開幕前は半信半疑で見ていましたが、終わってみれば高卒1年目で7本塁打。これはものすごい数字です。2018年の日本ハムは大谷がいなくなって心配していたんですけど、チーム別カードも問題なく売れて、清宮のサインも最初は20万円以上の値がつきました。大谷フィーバーで盛り上がっているのが、そのまま清宮にもつながったんだと思います。あのカードが出た時点で清宮は活躍していないので、将来性を評価されたんでしょうけど、それでもあの値段がついたというところに、日本のカード市場の成熟を感じました。ちょっとバブルのような気もしますが(笑)。

 その次に来るのが、ヤクルトの村上宗隆です。開幕前にルーキーで人気なのは清宮と中村奨成と安田尚憲の3人だったんですけど、一番ファームの成績がよかったのが村上でした。将来は間違いなくヤクルトを背負って立つ和製大砲になりうるということで、ヤクルトファンはもちろん、他球団のファンからも需要が多くて、サインカードも高値安定でした。

佐伯 一軍の初打席でホームランも打ちましたからね。そんなところですか?

田村 まだまだ序の口です(笑)。次は「タイムトラベル1979」に入った村田兆治さんのサインです。村田さんがサインを書くのも久しぶりなんですけど、しかも今回は初のシールサインで、あの小さいスペースの1枚1枚に「人生先発完投」というインスクリプションを書いているんですよ。BBMはもう少しアピールすればよかったのに、しれっと封入してきましたよね(笑)。

 それから何と言っても、復活した松坂のサイン。中日のチーム別カードもよく売れたし、デザインもよかったと思います。それからエポックのヤクルト「スターズ&レジェンズ」に入った山田哲人と青木宣親のコンボ直書きサイン。BBMでもいち早くコンボサインは実現しましたが、エポックは直書きで5枚限定というところを評価したいです。

 そして「INFINITY」ですよ。これは内容が盛りだくさんで、まず横綱・白鵬の初サインはすごいことだと思います。

高橋 「INFINITY」のサインは3横綱そろい踏みでしたよね。

田村 稀勢の里は横綱になる前に一度サインを書いていて、鶴竜も横綱になってから一度書いているんですよね。私は相撲史の上でも白鵬はすごい存在だと思っているので、そのサインが入ったのはうれしかった。

 でも、一番心に響いたのは中嶋悟、息子の一貴君、鈴木亜久里、そして星野一義さんですよ。

「日本一速い男」星野さんはちゃんと愛車のカルソニックR32と一緒に写っている写真を使っていて、たぶんニスモフェスティバルのときの1枚だと思うんですけど、とてもよかった。

 そして、2018年はとうとう一貴君がル・マンウィナーになりました。彼が初参戦した2016年のル・マンでは、先頭を走っていた最終ラップのホームストレートでマシントラブルのためにリタイアするという悲劇がありました。失速していく中、無線で「No power! No Power!」という悲痛な叫び声。実は、私がその年に一番感動したのは、広島の25年ぶりの優勝よりも、ル・マンの終了5分前、そのシーンだったんです(笑)。ちなみに前回、日本車がル・マンを勝ったのは1991年、この年も広島が優勝した年なんです。

 それ以来の日本車の優勝を日本人の一貴君が成し遂げた。日本人が日本車でル・マンを勝つのも史上初だったんですけど、その快挙の割にはサインカードの値段が安かったですよね。いかに認知度が低いかを痛感しました。話は尽きないんですけど、モータースポーツ選手のサインがカードとして封入されたのは、個人的にはすごく評価しています。

佐伯 私も現役時代を知るかつての名レーサーたちのサインカードはうれしかったです。

田村 我々おじさん世代を直撃ですよね。それから、今度は海外カードに話を移すと、トップスの「ダイヤモンドアイコンズ」という高級版の商品で、松井秀喜とイチローの直書きコンボサインが実現したんですよね。「ファイブスター」ではイチローと大谷の直書きコンボもありました。こうして見ると、2018年の直筆サインは話題が多かったんですよ。

佐伯 そんな中で、1位に選んだのは?

田村 あえてになりますが、清宮です。大谷がいない日本プロ野球はどうなってしまうのかという中で、新たなスター候補が生まれた。

佐伯 候補も多かったですし、直筆サイン部門も野球とその他で分けましょうか。

田村 それは面白いですね。

高橋 私は諸先輩方に従います。

佐伯 総合すると、野球部門は清宮にしましょうか。どのサインを選びますか?

田村 やっぱりチーム別カードのルーキーサインでしょう。清宮のサインもいろいろないいカードがありましたけど、ステータスはこれが一番上だと思います。

高橋 ルーキープレミアムの縦版サインもよかったですよね。

田村 確かにデザインはかっこよかったけど、田中将大がルーキーだったころから、最終的に一番プライスがつくのは最初に出るチーム別のサインになるんですよね。

佐伯 それでは野球カード部門は清宮のチーム別サインにしましょう。その他部門には、中嶋悟と一貴親子のコンボサインをぜひ入れてほしいと思っているんですけど。

田村 BBMの着眼点のよさですよね。私も賛成です。とにかくもっと一貴君に注目してほしい。走りも本当に父親そっくりですから。

画像1: ☆直筆サインカード部門☆

高卒1年目で7本塁打はものすごい数字。彼のおかげで商品も売れた
(田村)

画像2: ☆直筆サインカード部門☆

兄弟、親子をフィーチャーした“ファミリーコンボ”は特によかった
(佐伯)

☆メモラビリアカード部門☆

佐伯 次は【メモラビリアカード部門】です。

田村 2018年のメモラは少なかったですね。2017年のこの部門は錦織圭のラケットのガットカードなどが話題になったりして、面白いものがいっぱいあったんですけど。

佐伯 そもそもメモラが入るシリーズ自体が少なくなってきましたからね。

田村 高橋君はどう?

高橋 年末に出たばかりですが、「Glory」のメモラですね。高級版シリーズのメモラとして、すごくいい1枚だったと思います。

佐伯 その中で誰か1人を選ぶとすれば?

高橋 誰ということではないんですけど、デザインそのものが金色をベースにシックな感じでまとまっていて、よかったと思います。他にメモラが入るのは「GENESIS」と広島、日本ハムのチーム別カードくらいになってくるので、その中から選ぶとすると必然的に「Glory」になるのかなと思いました。

田村 「Glory」は普通のジャージーカードでもキラ紙仕様で、それが2018年は金紙にうまく黒を使って、かっこよかったと思います。楽天のえんじ色のパッチが入ると非常に渋くて、ビターチョコレートのような感じになるんです(笑)。

佐伯 いいですね、ビターチョコレート。カカオ含有量が多い(笑)。

田村 見た目のインパクトを含めて、私もとてもいい1枚だったと思います。

高橋 あとは、エポックの「パ・リーグプレミアムエディション」に入っていたジャージーカードです。これは、デザインはよかったんですけど、メモラの窓部分がちょっと小さかったのと、サイド面のベタつきがちょっと気になりました。それもあって、私は次点の評価ですね。

田村 このカードもデザインと仕様はすごくかっこよかったんですよ。私の候補を挙げていくと、まずBBMの「1stバージョン」に丸佳浩とサファテのコンボジャージーがあって、これは今にして思えば、どちらも広島を出て行った2人のコンボになってしまったといういわくつきです(笑)。

佐伯 むしろネタ枠じゃない?(笑)

田村 あとちょっと面白いところでは、エポックの女子プロ野球カードで4選手が1枚になったメモラとレターパッチがあって、女子選手のメモラは久方ぶりということもあり、なかなかよかったと思います。メモラ部分の面積も大きくて、ユニフォーム自体もカラフルなので、すごく新鮮な印象を受けました。それからエポックから出た衝撃の「阪神歴代ショート」という……。

佐伯 あっ、その話は今したらダメ! まだ早い(笑)。

田村 佐伯さん、メモラの話ですよ(笑)。

佐伯 それならいいでしょう(笑)。

田村 それで、その「阪神歴代ショート」の中に甲子園実使用ホームベースのジャンボブックレットというものがありまして、このデザインがなかなかいいんですよ。組み合わせは、糸井嘉男と鳥谷敬が一番の当たりでした。

佐伯 セカンドベースのメモラもありましたよね。「歴代ショート」と言いながら、他のポジションの選手も入っていましたが……。この話は、後でゆっくりしましょう(笑)。私はエポックから出た日本ハムの「シーズンアチーブメント」に入っていた清宮の初本塁打を記念したジャージーカードを挙げました。BBMでは「ルーキープレミアム」のドラフト1位12名が入ったブックレットも目立っていましたね。野球以外では「AKATSUKI FIVE」に入っていた渡邊雄太のジャージー。メモラの入っているアイテムが減ってきている中で、まさかバスケ日本代表のセットにメモラを入れてくるとは思っていませんでした。

高橋 渡邊選手はノーマルジャージーでも1万円以上のプライスがついていますよね。

佐伯 パッチ版はもっと枚数が少ないので、2万5000円くらいになるレベルです。日本のバスケにも、それだけの需要があるというのはちょっと驚きました。

田村 先ほどはネタばかり話して、肝心の1位を言っていなかった(笑)。私の1位は安定の「GENESIS」からスーパーパッチのキャップです。レターパッチはいろいろなブランドに入るようになってきましたけど、キャップのロゴは「GENESIS」だけ。2018年は特にラインアップがよくて、柳田悠岐、鈴木誠也、山田哲人、鳥谷敬、福浦和也ですよ。これはだれが出ても大当たりで、特に2000安打を達成した福浦は熱かった。まさに“キング・オブ・メモラビリア”はこれになるんじゃないかと思うんです。カードからはるかに高くそびえる刺しゅうの山はあこがれですよね。鈴木誠也の「C」の部分とか、手に入れたら絶対にうれしい。カードファンが手にして一番喜ばれるメモラはこれだろうということで、1位にしました。

高橋 ちなみに福浦選手のキャップのスーパーパッチは、ミントのホームページで公開していた開封選手権でも1位をとりました。

田村 そうなんだ! 知らなかった(笑)。

高橋 秋葉原のお店で出たみたいです。それが投票で1位に選ばれました。

田村 2000本安打を達成した年ですからね。それは人気になりますよ。

佐伯 では、1位は「GENESIS」に入っていたキャップのスーパーパッチカードにしましょう。特に福浦!

田村 こういった大当たりカードはなくなると寂しいから、今後も頑張って制作してほしいですね。

画像: ☆メモラビリアカード部門☆

カードから高くそびえる刺しゅうは、まさにキング・オブ・メモラビリア!
(田村)

(つづく)

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