上写真=デビュー戦で決勝ゴールを挙げたレアンドロ・ダミアン。ロンドン五輪得点王の称号は伊達ではない!(写真◎J.LEAGUE)

■FUJI XEROX SUPER CUP 2019
 川崎フロンターレ 1-0 浦和レッズ
 得点:(川)レアンドロ・ダミアン

 川崎Fが逃げ切り、ゼロックス・スーパー杯を初制覇。前半はボールを動かしながらも攻め切れなかったが、後半は浦和陣内に押し込んで、好機を作る。52分には新戦力のレアンドロ・ダミアンがゴール前のこぼれ珠を逃さず、左足を振り抜いて先制点をマーク。1点のリードを奪うと、巧みなパスワークで相手のプレスをいなし、うまく時計の針を進めて、無失点で試合を終わらせた。浦和は攻撃の形が見えず、失点してからも反撃の糸口すらつかめなかった。

「練習よりもいい」(鬼木監督)

 2012年ロンドン五輪の得点王が、名刺代わりの一発を叩き込んだ。0-0で迎えた52分、川崎Fのレアンドロ・ダミアンは空中戦で競り合った後、すぐさまポジションを取り直した。敵味方が入り交じるなか、こぼれ球にいち早く反応し、すかさず左足を振り抜いてゴールネットへ突き刺す。

「たまたまボールがこぼれてきた。僕にとっては、どんなゴールも重要だけど、タイトル獲得に貢献できたことはうれしい」

 満面の笑みを浮かべて、殊勲弾を振り返った。何食わぬ顔をしながらハーフボレーで叩いた技術は本物。Jリーグ指折りの技巧派で鳴らす中村憲剛は目を丸くしていた。

「あのシュートは難しいよ。お、すげぇと思いましたから」

 ブラジル代表の肩書を持つストライカーが見せたのは、その決勝ゴールだけではない。188センチの大きな体を生かしたポストプレーでも持ち味を発揮。日本代表DFの槙野智章を背負いながらもくさびを受けて、ボールをはたいた。クロスに飛び込むタイミングの良さ、空中戦の強さも証明した。鬼木達監督は満足げな表情を見せた。

「練習よりもいいものを見せてくれた」

 川崎Fの新たな武器となる可能性を示した。相手に引かれ、地上のスペースを消されたときの手立てが「空間利用」。攻撃のタクトを振る中村は、当然の手段とばかりにレアンドロ・ダミアンの活用法を口にした。

「相手にスペースが消されたときに有効なのは空。空中のスペースは埋めようがないでしょ? 使える場所は使う」

 制空権支配のカギを握るブラジル人は、自信たっぷりな表情で意気込んだ。

「もっともっとタイトルをもたらしたい」

 リーグ3連覇を狙う王者に頼もしい点取り屋が加わった。

取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE

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