上写真=大差判定の圧勝だったサンタクルスだが、内容的にはストップしたかった
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 2月16日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで、世界3階級制覇者で現WBA世界フェザー級スーパーチャンピオンのレオ・サンタクルス(メキシコ)が11位の挑戦者ラファエル・リベラ(メキシコ)を3-0の判定で下し、3度目の防衛に成功した。採点はジャッジ3者ともに119対109をつける圧勝だった。

早くに終わらせるべき試合だった

 現アメリカ軽量級で随一のビッグネーム、サンタクルスとしては、今日は早くに終わらせるべき試合だった。なにしろ挑戦者との経験・力量差は明白なのだ。当初対戦相手だったミゲール・フローレス(アメリカ)が3週間前に負傷で出場不可となり、代役を買って出たリベラは、昨年10月に2連敗から再起したばかり。だが、この世界初挑戦で奮闘する。

 コンビネーションの的確さも防御技術も、ポイントをつければチャンピオンのワンサイドで間違いない。しかしリベラが思い切りよくリターンを返してくるため、サンタクルスはなかなか山場をつくれずに、ラウンドを過ごすことになる。終盤は手を傷めたかと思われるほど攻めが消極的になり、フルラウンドを消化した。

「ファンの皆さんのサポートに感謝します。もっといい試合ができたらよかったけれど、リベラは本当にタフで、よくやる相手だった。頭も腹も強く叩いたつもりだが、彼はダウンしなかった」と、集まった5137名の地元LAのファンの前で語ったサンタクルス。

 今後のプランについては、「最強の相手と戦いたい。フェザー級の他のどのチャンピオンでもいいし、カール・フランプトン(イギリス)とのラバーマッチでもいい。夏にはまたリングに戻る」と話した。戦績は38戦36勝(19KO)1敗1分。
「レオ・サンタクルスという偉大な王者とフルラウンド戦えたことを誇りに思う」というリベラは32戦26勝(17KO)3敗2分。

王者リコナは初黒星。クリエルは初の国外戦で金星

 この日行われたもう一つの世界戦、IBF世界ミニマム級タイトルマッチでは、チャンピオンのカルロス・リコナ(アメリカ)が7位の挑戦者ディージェイ・クリエル(南アフリカ)に最終回2分16秒KOで逆転負けを喫した。

 中間距離のパンチの交換が続き、中盤からリコナが強振でアピールする形で迎えた最終ラウンドだった。クリエルの右を立て続けに被弾するリコナがキャンバスにひざまずく。その後は体に力が入らない様子でスリップ。さらに2度のダウンを喫し、レフェリーストップがかかると、立ち上がれず自らキャンバスに横たわった。ただちにストレッシャーが用意され、病院に運ばれた。

 初の国外遠征で戴冠したクリエルは、17戦15勝(7KO)1敗1分。リコナは初黒星で15戦14勝(2KO)1敗。

日本にお馴染みのフィゲロア&タパレスが勝利

 また、元WBC世界ライト級チャンピオンのオマール・フィゲロア(アメリカ)は1年7ヵ月ぶりにリングに上がり、ジョン・モリナ(アメリカ)との好戦派ベテラン同士の10回戦を判定で制した。採点は99対91、98対92、97対93の3-0だったが、印象としてはもうすこし小差の打撃戦だった。
 5年半前に日本の荒川仁人(八王子中屋→ワタナベ)との王座決定戦に勝ってWBCライト級王者(暫定→正規)になっているフィゲロアは、29戦28勝(19KO)1分。モリナは38戦30勝(24KO)8敗。

 日本に馴染の深い元WBOバンタム級チャンピオンのマーロン・タパレス(フィリピン)は8年ぶり2度目のアメリカ登場で、フェルナンド・バルガス(メキシコ)を5回終了棄権に追い込んだ。
 左オーバーハンド、アッパーでバルガスを下がらせるサウスポーファイターのタパレスは、粘るバルガスを5回に左でノックダウン。ラウンド終了後にバルガス陣営が棄権を申し出た。
 タパレスは34戦32勝(15KO)2敗。バルガスは52戦34勝(23KO)15敗3分。

文_宮田有理子

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