上写真=古巣・浦和とのアウェーゲームで快勝した札幌のミシャことペトロヴィッチ監督(写真◎J.LEAGUE)

■2019年3月2日 J1リーグ第2節
浦和 0-2 札幌
得点者:(札)鈴木武蔵2

 札幌が浦和とのアウェーゲームに快勝し、今季初勝利を挙げた。序盤からボールを支配し、前半だけで鈴木武蔵が2ゴールをマーク。後半もパスを自在に回してペースを握り、最後まで攻め続けた。前後半で計19本のシュートを放ち、浦和を圧倒した。一方の浦和は前線からのプレスがかからず、攻撃もほとんど形にならなかった。昨季の天皇杯王者は2戦を終えて1分け1敗。まだ勝利を手にしていない。

「きょうみたいな試合を見られたら死んでもいい」

 札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は古巣のホームで会心の勝利を収め、試合後は口元が緩みっぱなしだった。

「きょうの内容はレベルでいえば、マンチェスター・シティ(イングランド)のようだった。ボールと人がよく動き、3人目、4人目が絡んできた。選手たちは次の展開を予測し、連動して動いていた。欧州であれば、アウェーであっても拍手を送ってもらえるくらいの出来だった。札幌の選手たちには『きょうみたいな試合を見ることができたら死んでもいい』と話した」

 この日は1年かけて仕込んできたコンビネーションの完成度の高さを存分に示した。ペトロヴィッチ監督の教え子である浦和の槙野智章が相手を褒めたくないと前置きした上で、素直に「完敗です」と認めたほど。

 若手の育成に定評がある名伯楽は就任初年度となった昨季はクラブ初の4位に導いた。首脳陣が求める以上の結果を残し、充実の2年目を迎えている。19年も限られた予算のなかで若手を積極的に起用し、鮮やかなパスサッカーを展開。浦和戦の先発メンバーの平均年齢は24・4歳だった。

 2012年から17年途中まで浦和を率い、成績不振で追い出されるようにチームを去った指揮官は、皮肉たっぷりに持論を展開した。

「浦和を率いていたときから、私のスタンスはずっと変わっていない。常にいいサッカーをして勝利を目指している。それでも、いいゲームをするけれど勝てない、いいサッカーをするけれど、タイトルを取れない監督と言われた。私は、日本のサッカーが変わってくれることを願っている」

 会見場で苦笑する浦和のチームスタッフをよそに進んだ指揮官の独演会。指揮官は、最後まで上機嫌だった。

取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE

This article is a sponsored article by
''.