上写真=写真は、試合前の記者会見。ポーター(左)とウガスがはさむのは、元ヘビー級チャンピオン、レノックス・ルイス氏 Photo/GettyImages

 3月9日、アメリカ・カリフォルニア州カーソンのディグニティヘルス・スポーツパーク(旧スタブハブセンター)でWBC世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦が行われ、チャンピオンのショーン・ポーター(アメリカ)が6位の挑戦者ヨルデニス・ウガス(キューバ)を2-1の判定で下した。

 昨年9月にダニー・ガルシア(アメリカ)とのWBC王座決定戦に勝利し、2014年にIBF同級王座を失って以来4年ぶりに世界チャンピオンに返り咲いたポーターが、そのWBC王座初防衛に成功した。だが、相手のウガスはアマチュアで2005年世界選手権を制覇している実力者。キューバの名匠イスマエル・サラス・トレーナーが傍らについており、戦前の予想どおりチャンピオンはチャレンジャーの技巧に苦戦を強いられた。

 ウガスは王者に手を出させるべく圧力をかけ、打ち終わりを狙う戦法。だからアクションを起こすのは、もともと精力的なポーターの方になる。ウガスのジャブに右を打ち下ろしたり、コンビネーションをまとめ返したりしてアピールするポーターに、ウガスは的確なパンチを差し込んだ。ポーターの積極性かウガスの的確性かでポイントの振り分けが難しかったが、公式採点は115対113、116対112でジャッジ2者がポーターを支持し、残る1者は117対111でウガスの圧勝と見た。

 6階級制覇者マニー・パッキャオ(フィリピン)がトップランク社からPBCに移り、PBC傘下のウェルター級選手たちは誰でもパッキャオと対戦を期待できる状況。ポーターもその1人だ。前日計量1度目は1.8ポンドオーバーし、2度目でパス。コンディションも心配されたが、大事なタイトルを守った。「フラストレーションの溜まる試合だったが、相手より多くのラウンドを取ったと思っている」と話したポーターは、33戦30勝(17KO)2敗1分。敗れたウガスは、「1ラウンド以外、私が試合を支配したはず。判定を盗まれた」と話した。戦績は27戦23勝(11KO)4敗。

井上尚弥に敗れて以来の試合に勝利したパヤノ Photo/GettyImages

 この前座では、元WBA世界バンタム級王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)がダミエン・バスケス(アメリカ)とのバンタム級8回戦で判定勝ち。昨年10月に日本で井上尚弥(大橋)に70秒で敗れて以来の再起戦だった。サウスポー対決の中、パヤノは実力差を見せつける。初回で偵察を終えると2回から左を立て続けにヒット。バスケスは元WBC・IBFスーパーバンタム級王者イスラエル・バスケス(メキシコ)を実兄に持つ無敗の新鋭だが、パヤノのパンチに反応できなかった。バッティングが多く右頬を切ったパヤノはタフなバスケスを倒し切れずも、80対71が2人と79対73が1人の3-0で勝利した。パヤノは23戦21勝9KO2敗。バスケスは15戦14勝7KO1敗。

取材・文_宮田有理子

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