5日目に2敗目を喫したときにはどうなるかと思われた大関取りの貴景勝だが、6日目から連勝を続けて立ち直った。日頃から「負けた次の日が大事」と語っているように、連敗しないのは立派。22歳の若さでメンタルも強い。

※写真上=4度目の対戦で鶴竜を初めて破り、明日の白鵬戦に向け弾みをつけた貴景勝
写真:月刊相撲

 10日目の対戦相手は横綱の鶴竜。過去の3戦はうまくさばかれて、まだ一度も勝っていない。ここで勝てば、大関昇進に大きく近づくことになる。

 立ち合いの当たりは互角。貴景勝の低い当たりにも鶴竜は下がらず前に出るが、貴景勝も下から押し上げて逆襲。後退した鶴竜が右に回り込もうとしたときに右足が流れ、そこを貴景勝が引き落とした。勝ち名乗りを受けても、表情はまったく変わらない。

 勝ち越しを決めてインタビュールームに呼ばれた貴景勝は、この相撲について聞かれたが、「もう終わったことなので、明日の準備をするだけです」といつものコメント。アナウンサー泣かせなのは、普段どおりだ。11日目は全勝の白鵬と顔が合う。「胸を借りるつもりでやります」と語る。

 先場所は貴景勝が勝って、翌日から白鵬は休場。白鵬としても雪辱に燃えているはず。貴景勝が勝てば、優勝争いは白鵬独走ムードから混戦へ。そして、貴景勝の大関昇進が大きく前進する。目の離せない春場所の大一番だ。

文=山口亜土

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