序二段の優勝決定戦は予想どおり7戦全勝で、元大関の照ノ富士と一昨年の高校横綱・狼雅の対戦となった。2人はともにモンゴル出身で鳥取城北高校の卒業生。照ノ富士が7年先輩になる。

※写真上=鳥取城北高の7年後輩の狼雅が、先輩・照ノ富士を下手投げで破り序二段優勝を決めた
写真:月刊相撲

 十両の取組終了後、満員の館内で土俵に上がった2人。照ノ富士への声援が多い。体は照ノ富士のほうが大きいが、ほとんど稽古ができていないため、張りのある狼雅と比べると、たるんでいるのが一目瞭然だ。

 立ち合い、低く当たった狼雅を胸で受け止める照ノ富士。狼雅は右で前ミツを取り、左も差してモロ差しの体勢で前に出る。照ノ富士は左右から抱えて寄りを残すが、左からの下手投げに横転した。

 狼雅はこれで先場所の序ノ口に続いて2場所連続優勝。「先輩と当たるので緊張したけど、うれしい気持ちだった。下から当たって前に出ようと思っていた。いい相撲が取れてよかった」と笑顔。一昨年のインターハイ決勝では、今場所幕下上位で勝ち越した豊昇龍を下して優勝している。入門が遅れたため、番付では差がついてしまったが、「早く追いつきたいです」とライバル心を見せる。

 決定戦に敗れた照ノ富士だが、取組後はすっきりとした表情。「今場所は稽古もしていないし、勝ちにはこだわっていなかった。相撲を取る感覚を取り戻したいと思っていたので、優勝できなくても悔しくない。今場所は8番も取れていい稽古になったよ」と語る。復活までの道のりは険しいが、来場所は三段目に上がる。一歩ずつ階段を上っていくしかない。

文=山口亜土

This article is a sponsored article by
''.