浦和は無得点で敗れ、ACLのグループステージ(GS)で初黒星を喫した。序盤からゴールが遠く、後半に入っても決め手を欠いて攻めあぐねていると、77分には韓国の全北現代に守備を崩されて痛恨の失点を喫した。4日前のJリーグ・横浜FM戦に続き、ノーゴールで2連敗。この日の敗戦により浦和は勝ち点4でグループ2位になった。ACLはまだGSの3節を終えたにすぎないが、浦和のチーム状態は良くはない。そんな状況のなかで、ポジティブな要素を探すなら、途中出場した汰木康也の存在だろう。若きドリブラーがボールを持つと、何かが起きそうな、そんな可能性を感じさせた。加入1年目の23歳が、チームの活性化を誓う。

上写真=84分にピッチに登場した汰木康也が仕掛ける(写真◎Getty Images)

■ACLグループステージ第3節
浦和 0-1 全北現代
得点:(全)アドリアーノ

「試合をひっくり返すイメージあった」

1点差を追う84分、キャプテンの柏木陽介に代わって、汰木がピッチに入ると、2万人ほどしか入らなかった空席の目立つ埼玉スタジアムが少しざわついた。ゴール裏で大きな声を張り上げる熱狂的なサポーターたちは、覚えているのだろう。
 3月6日の第1節、ブリーラム(タイ)戦でも途中出場し、わずか6分間で1アシスト。強気なドリブルで仕掛けていく姿勢は、いまの浦和にはないもの。本人も役どころをしっかり自覚している。原口元気(現ハノーファー)、関根貴大(現シント・トロイデン)とドリブラーの系譜を受け継ぐ24番のプレーは自信にあふれている。

「ガンガン仕掛けていかないといけないと思っている。積極的に裏に走ったり、攻めの姿勢を示さないと」

 0-1で敗れたあとで、本人の表情はさえなかったが、しっかり前を向いていた。リーグ戦ではいまだ出場なし。今季、J2の山形から移籍加入し、必死にアピールを続けている。終盤には相手最終ラインの裏に抜け出して、シュートを1本放った。

「短い時間でもシュートは打てた。でも、そのワンチャンスを決めきる力をつけないといけない。きょうは点を取ることが僕の仕事だったので」

 この日はスコアを動かすことはできなかったが、オリヴェイラ監督の予想を超えるスピードで成長しているという。閉塞感が漂うチームを活性化する存在となるのか--。

取材◎杉園昌之

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