FC東京が広島との首位攻防戦を制した。71分のFWディエゴ・オリヴェイラの決勝点をアシストしたのは、先発出場したMF大森晃太郎。ゴール前のこぼれ球を判断良くワンタッチで落とし、豪快なミドルシュートにつなげた。守備のタスクもしっかりこなし、広島の武器であるサイドアタックを封じる原動力となった。

上写真=先発出場で勝利に貢献したFC東京MF大森(写真◎J.LEAGUE)

■2019年4月19日 J1リーグ第8節
 広島 0-1 FC東京
 得点者:(F)ディエゴ・オリヴェイラ

「勢いに乗らせてもらっている」

 両チームのシュート数は3本ずつ。1試合で計6本は、2014年10月18日の新潟-甲府戦と並ぶJ1史上最少タイ記録で、ともに守備意識を強く保ちながら勝機をうかがう展開となった。

 そんな中、スコアレスで迎えた71分、FC東京MF髙萩洋次郎が左からセンタリングを送ると、広島DF佐々木翔がクリアし切れず、こぼれ球が大森の足元へ転がる。大森は横にいたディエゴ・オリヴェイラに落とし、D・オリヴェイラがダイレクトで右足を振り抜くと、ボールはニアサイドを抜けて力強くネットを揺らした。
 
 瞬時の判断でアシストした大森は、「ディエゴが見えていたので、ワンタッチで打てるようなボールを落とした。ディエゴなら決めてくれると思った」と振り返る。一方で守備面の貢献も光り、後方に構える右SB室屋成との連係で、マッチアップした広島MF柏好文にほとんど仕事をさせず。「カットインからのシュートやクロスなど、あの人の特徴は分かっている。何年もやっている相手なので、良さを消そうと試合に入った」という。
 
 加入2年目の今季、前節までリーグ戦では交代出場がほとんどで、先発は1試合のみ。MF久保建英の活躍の陰で出場機会が限られていたが、この日は久保が眼に違和感がある影響で欠場し、先発の機会がめぐってきていた。攻守両面で結果を出し、長谷川健太監督も「ケガの功名ではないですが、(大森)晃太郎と室屋のところで彼(柏)を自由にさせなかったのは非常に大きかった」と称賛した。

 めぐってきたチャンスを生かした活躍を、本人は「チームの勢いに乗らせてもらっている」と語る一方、リーグ唯一の無敗となったチームの状態を「守から攻への早さ、カウンターがあり、(パスを)回すところも落ち着いてやれている。メリハリがすごくいいと思う」と分析。今季リーグ6得点としたディエゴ・オリヴェイラなどメインキャストだけでなく、サブキャストも輝くところに、現在のチームの充実ぶりがうかがえた。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE

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