夏場所の優勝争いは鶴竜と栃ノ心のマッチレースの様相になってきたが、これにしっかりとついているのが朝乃山だ。

※写真上=正代を寄り切り、1敗をキープした朝乃山
写真:月刊相撲

 前日、幕内力士として令和初の勝ち越しを決め、優勝争いのトップをキープしたが、「先のことは考えていない。意識せずに自然体でいきたい」と語っていた。

 9日目は正代と対戦。朝乃山は立ち合いから廻しにこだわらず、突き押しで攻め込み、土俵際に追い込んで左を差すと、腰を落として寄り切った。

 初黒星を喫した6日目は、「全勝できていたので、緊張してしまった」と敗因を語っていたが、前日の給金相撲やこの日の9勝目の相撲に緊張感は感じられなかった。

 先場所は7勝3敗から終盤に5連敗して負け越し。昨年の夏場所、秋場所でも終盤に給金相撲を連敗して負け越している。緊張を強いられる取組では、力を発揮できなかったが、今場所はひと味違うようだ。

「とにかく前に出ること、足を前に出すように心掛けて取っている」という朝乃山。四つ相撲相手には突き押しで、押し相撲には踏み込みよく廻しを取ってと、大器が飛躍のきっかけをつかんだ場所になったのではないか。

 上位では白鵬、貴景勝、逸ノ城が休んでいるだけに、優勝を争う鶴竜や栃ノ心と当たる可能性もある。初優勝の可能性もあるが、「先のことは考えず自然体で」と強調。

「でも、敢闘賞はほしいですね」と、最後に本音が出た。

文=山口亜土

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