【春場所を振り返って】 一人横綱・鶴竜が、綱の責任果たす!
混戦が予想された春場所は、横綱鶴竜の4回目の優勝で堅く収まりました。初場所は初日から10連勝のあと、4連敗で脱落した鶴竜ですが、春場所は12日目に初黒星を喫した後も連敗はせず、後続に2差をつけて14日目に優勝決定。千秋楽は髙安に取り直しの末、敗れましたが、横綱の責任を果たしました。 鶴竜は場所前から調子がよかったわけではありません。白鵬、稀勢の里の両横綱が休場を表明し、鶴竜が休めば現役の3横綱が全員休場という不名誉な記録の危機でした。鶴竜は脱臼した右手薬指、小指の回復が遅れていたのですが、強行出場したのです。相撲内容は褒められたものではなく、引き技での勝利が多く、物言いがつく相撲も3番...