【競泳・歴代トップスイマー比較考察】第16回:男子平泳ぎ
V・デービス(カナダ/1980年代)×渡辺一平(日本)
先日の日本選手権で自身の持つ世界記録ペースを150mまで更新し、世界初の2分5秒台が見えてきた渡辺一平(TOYOTA)。そのフォームは現段階の世界トップの技術であることはいうまでもありません。 対するは、1984年ロサンゼルス五輪200m平泳ぎで、カナダ初の金メダリストとなったビクター・デービス。ロサンゼルス五輪は、水面上に常に身体の一部が出ていなければならなかった旧ルールでの最後のオリンピックで、デービスがたたき出した2分13秒34という記録は、当時としては衝撃的な世界新記録でもありました。そうした背景はありますが、今回はあえて渡辺にデービスをあててみます。