関西学生アメリカンフットボール連盟は7月14日、記者会見を開き、日本学生アメリカンフットボール協会(伊角富三理事長)の決定事項として、トーナメントを含む全日本大学選手権の開催を2020年度は見送ることを発表した。2009年度から、同選手権の決勝として行われてきた「甲子園ボウル」については、08年度以前の、関西学生連盟が関東学生連盟の代表チームを招待する形で開催する見込みとなった。いずれも、今年度に限った措置となる。
画像: 【アメフト】今季の全日本大学選手権は開催見送り
 甲子園ボウルは関西・関東の代表校が対戦へ

 合わせて、関西学生アメフトの秋シーズンについても説明があり、Div.(ディビジョン)1、Div.2は、10月中旬から11月下旬まで、短縮シーズンとして開催されることになった。

 全日本大学選手権について、日本学生協会は、伊角理事長名で文書を出し、「本年は新型コロナウイルス感染症の影響で、各地域で選手や関係者の安全を最優先して公式戦を実施すると、同選手権の日程を調整することが困難になるため、開催を見送ることとしました」と、中止の理由を説明した。
 ただし、「より少数の学生連盟間の調整で実施が可能なボウルゲームについては、主管の学生連盟を軸に調整していく」として、甲子園ボウルを、東西学生王座決定戦だった2008年度までの形に戻して開催するとした。ただし、感染の状況によっては開催できない場合も想定し、確定ではなく「見込み」となっている。

関西学生Div.1は10月中旬開幕 原則として無観客

 関西学生リーグの今秋の開催については、同連盟の山田恒治専務理事が
 『競技に携わる自分たちが感染しない 他人にうつさない』を大前提に、「安全最優先を前提としながらも 1 試合でも多くの試合を行う事を考えていく」方針を説明した。

 通常であれば甲子園ボウルを関西学生リーグのシーズンの最後の試合とするが、今季に限っては、1月10日ごろまで試合を行うという。Div.1とDiv.2の日程は10月中旬から11月下旬までとし、例年の総当たりリーグ戦形式は不可能なので、4チームずつの2ブロックに分けるか、トーナメント方式か、どちらかの開催とする。Div.1・2の開催方式は8月上旬までに決定するという。

 原則、試合は無観客だが、指定席が設定可能な競技場に関しては、前売りだけで観客数を限定した開催も、今後検討する。

 Div.3・4はオープン戦。春季と同等の扱いとなる。すべてのディビジョンで、今季の結果をもとにした入れ替え戦は行わない。各ディビジョンとも、勝敗や個人成績は、参考記録となる。

フェースシールド義務付け 夏季合宿の禁止も

 関西学生リーグ独自のルールとして、飛沫が拡散しないためのフェースシールドを、全選手が着用するよう義務付けるという。選手やチームへの負担を考慮して、できるだけ安価なものを、用具メーカーと協議して準備している。1000円以下を想定しているという。

 いわゆる「3密」を避けるために、登録選手とは別に、試合時にサイドラインに入ることができる選手の数を制限し、60人を上限とする。負傷などでサイドラインから人数が減った場合は、試合中であっても入れ替え可能とする。トレーナーやアナライジングなど、スタッフの人数制限も検討している。

 一方で、最低登録人数はDIV.1で23人とするなど下限を下げた。下位ディビジョンでは、下限を割り込んだ場合でも、合同チームによる試合は行わずに、6人制フットボールの実施も視野に入れている。

 また、同連盟として、すべての加盟大学に、今年の夏季合宿の禁止を求めた。

 加盟の各チームに対しては、義務に近い形で、厚労省の接触確認アプリ「COCOA」のスマホなどへのインストールを要請しており、取材をする報道関係者にも同様の措置を求めた。現状は無観客開催を想定しているが、今後、有観客での開催が決まれば、COCOAや大阪府のアプリなどの利用を求めることになるという。

 選手やコーチ、スタッフなどチーム内に感染者が出た場合は、所属大学や各自治体の判断や指示に従うことになるという。

 山田専務理事は、チームや連盟が活動方針を決めても、最終的な判断は大学にゆだねられているといい、「秋に向けた準備状況は、大学によって非常に大きな差がある。(チーム練習が禁止の)フェーズ1にとどまっている大学がある一方で、(スケルトンやマンツーマンが可能な)フェーズ4まで進んでいる大学もある。概して国立大学は厳しい」と話した。【小座野容斉】

画像: 概要の説明をする山田専務理事=2020年7月14日、撮影:佐藤誠

概要の説明をする山田専務理事=2020年7月14日、撮影:佐藤誠

画像: 2019年の毎日甲子園ボウル(資料写真)撮影:佐藤誠

2019年の毎日甲子園ボウル(資料写真)撮影:佐藤誠

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