31日(日本時間11月1日)、ジェイソン・マロニー(29歳=オーストラリア)を迎え撃つ、WBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(27歳=大橋)が20日(日本時間21日)、アメリカ・ラスベガスのトップランクジムで初練習を行った。
終日リラックスした様子だった前日
前日19日(現地時間)、メディカル・チェック(眼科、MRI/MRA、PCR、血液、身体検査)を行った井上尚弥。PCR検査の結果も、チームスタッフ共々陰性でひと安心。
ロープを跳んで汗を流す この日はトップランクジムで、初練習に臨んだ。メニューはシャドーボクシング、サンドバッグ、ミット打ち、ロープスキッピング。ストレッチを行って終了というもの。
ミットを持って“モンスターパンチ”を受けたのは、先ごろ引退を表明した前日本スーパーライト級王者で従兄の井上浩樹さん。限られた人数、スタッフで臨まなければならない、新型コロナウイルス状況下。尚弥はすでにこうなることを想定していたのか、今年3月に浩樹さんにミットを持ってもらい、“コンビネーション”をスタートさせていた。
今年3月、当時日本王者だった浩樹にミットを持たせ、“コンビ”をスタートさせていた 写真_山口裕朗「実はタクがミットを持つのは上手いんですよ。でも、タクも試合が近いから」と、弟・拓真のミットを持つ才を語っていた尚弥。ミットを持っていて万が一のことがあったらマズい……ということで、従兄の“特訓”を早々に始め、準備をしていたのだ。このあたりも、まったく抜かりはない。
年明け1月にOPBF王者・栗原慶太(一力)戦が控える拓真も一緒にトレーニング 夜はステーキをテイクアウトして、ホテルの部屋で食べたそう。体重調整も順調ということだろう。
すでに現地に溶け込んでいる様子
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