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2020-11-02

KO防衛の井上尚弥がアメリカから帰国。「評価の手ごたえはバッチリです」

安堵の表情で、大橋秀行会長とともに飛行機を降り立った井上尚弥

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11月1日、初めて立つ聖地ラスベガスのリングで、鮮やかなKO防衛を果たしたWBAスーパー、IBF世界バンタム級チャンピオン、井上尚弥(大橋)は2日、16時1分着の飛行機で帰国した。空港内で行われた代表記者会見では、「やりたいことは全部できた」と試合をふり返り、バンタム級での4団体統一は「やらなければならないこと」と強調していた。

 ヒーローの第一声は「コロナ禍の状況の中で、試合ができたことに感謝したい」だった。アメリカ・ネバダ州ラスベガスに向けて発ったのは2週間前。以降、生活、練習を隔離されながらの調整にも関わらず、ベストのパフォーマンスを引き出せたことは、大きな自信につながったという。

 6回の左フック、そして最後の右ストレート。ダウンを奪い、さらにフィニッシュにつなげたパンチは、挑戦者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)対策で、ずっと練習してきたものだった。それを本番で出せたのがうれしい。とくにKOシーンを演出した右カウンターは「100点満点」と自らを評した。

 大橋秀行会長も「ダウンを奪ったのはいずれも一発のパンチ、技術を見せてKOで勝てた」とこちらも満点の評価。プロモーターのボブ・アラムさんが大喜びしていたのとともに、テレビ解説席のふたりの元チャンピオン、ティモシー・ブラッドリー、アンドレ。ウォードが興奮していたのが、大橋会長にも強く印象に残っている。

 井上もアメリカの評価を実感している。「手ごたえはバッチリです」。アメリカで戦うために必要なのは、あとは「英語」ですね、と笑わせた。

「コロナ禍のさなかで、今回は無観客試合となり、すべての人々がテレビで応援になりました。いつの日になるかわかりませんが、リングの上で声援が聞けることを期待しています」

 ファンに対して、最後にこうメッセージを寄せた。

 今後、さらに2週間、自宅での待機生活を過ごさなければならない。その後は1月14日(東京・後楽園ホール)に東洋太平洋バンタム級チャンピオン、栗原慶太(一力)と対戦する弟・拓真(元WBC世界同級暫定チャンピオン)のサポートとして“現場復帰”するという。

井上の勝利にプロモーターのボブ・アラム氏も大喜びだったという(写真:ゲッティ イメージズ)

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