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2020-11-08

頼れるベテランが多いのは? 35歳以上の選手だけの成績ランキング【セ・リーグ編】

今年で38歳になる青木だが安定感ある打撃を披露している

DeNAの佐野恵太やヤクルトの村上宗隆など若手の台頭が目立つが、チームの躍進には頼れるベテランの存在は欠かせない。では、今シーズン特に活躍したベテランとは誰だろうか。今回は「35歳以上の選手」にフォーカスを絞り、その成績をランキングにまとめてみた。
※成績は2020年11月5日終了時点、年齢は今季レギュラーシーズン中に35歳になる選手も含む

打撃ランキングでは打率歴代トップのあの選手が活躍

 セ・リーグに所属する35歳以上の選手の「打撃ランキングTOP3」は以下のとおりだ。

●打率(規定打席以上)
第1位 青木宣親(38歳/ヤクルト).317
第2位 大島洋平(34歳/中日).315
第3位 松山竜平(35歳/広島).277
※大島は11月9日で35歳

●本塁打
第1位 青木宣親(38歳/ヤクルト)18本
第2位 ホセ・ロペス(36歳/DeNA)12本
第3位 長野久義(35歳/広島)10本

●打点
第1位 松山竜平(35歳/広島)63打点
第2位 青木宣親(38歳/ヤクルト)50打点
第3位 ホセ・ロペス(36歳/DeNA)42打点
同3位 長野久義(35歳/広島)42打点

●安打
第1位 大島洋平(34歳/中日)144本
第2位 青木宣親(38歳/ヤクルト)113本
第3位 松山竜平(35歳/広島)109本

●出塁率(規定打席以上)
第1位 青木宣親(38歳/ヤクルト).425
第2位 大島洋平(34歳/中日).382
第3位 坂口智隆(36歳/ヤクルト).333

●盗塁
第1位 大島洋平(34歳/中日)15
第2位 坂口智隆(36歳/ヤクルト)4
第3位 雄平(36歳/ヤクルト)3

 やはり目立つのはヤクルトの青木宣親の活躍ぶりだ。打率は今も首位打者を争っており、過去最年長での首位打者もあり得る。また、出塁率は現在リーグトップ。38歳のベテランだがいまだ衰えることを知らない活躍を見せている。また、中日の大島洋平も安打数がリーグトップで打率も首位が見える位置。走力も相変わらず高く、35歳以上の選手ではぶっちぎりの盗塁数を誇る。広島の頼れるベテラン、松山竜平も35歳になった今季も変わらぬ打棒を発揮している。

巨人のベテラン中継ぎが活躍



中継ぎとして、要所でベテランらしい投球を見せた大竹

 続いてセ・リーグ所属の35歳以上の選手を対象にした「投手ランキングTOP3」を紹介する。

●防御率(規定投球回数以上)
※規定投球回数以上到達者なし

●勝利
第1位 石川雅規(40歳/ヤクルト)2勝
同2位 大竹寛(37歳/巨人)1勝
同2位 能見篤史(41歳/阪神)1勝
同2位 吉見一起(36歳/中日)1勝
同2位 谷元圭介(35歳/中日)1勝
同2位 山中浩史(35歳/ヤクルト)1勝
同2位 岩田稔(37歳/阪神)1勝
同2位 藤川球児(40歳/阪神)1勝
同2位 中澤雅人(35歳/ヤクルト)1勝

●勝率(規定投球回数以上)
※規定投球回数以上到達者なし

●セーブ
第1位 藤川球児(40歳/阪神)2
第2位 近藤一樹(37歳/ヤクルト)1

●ホールドポイント
第1位 大竹寛(37歳/巨人)16
第2位 谷元圭介(35歳/中日)14
第3位 中澤雅人(35歳/ヤクルト)4
同3位 能見篤史(41歳/阪神)4

●奪三振
第1位 石川雅規(40歳/ヤクルト)41
第2位 谷元圭介(35歳/中日)21
第3位 能見篤史(41歳/阪神)18

 セ・リーグのベテラン投手陣は軒並み苦しいシーズンを送っており、成績がリーグ上位の選手は残念ながらいない。その中で踏ん張っているのは35歳の巨人・大竹寛で、中継ぎとして要所要所を締める重要な役割を果たし、優勝に貢献した。また、今季限りでの引退を表明した阪神・藤川球児はコンディションが整わないこともあり、今季は2セーブに留まっている。11月10日の巨人戦が引退試合となるが、有終の美を飾れるか注目したい。

 35歳以上の選手でランキングを作ってみたが、セ・リーグは打者の活躍が目立ち、投手は苦しんでいる。年齢を重ねると思うようなプレーができず、若手の台頭によってポジションを失っていくのが一般的。それでもヤクルトの青木のように、若手を押しのける活躍を見せる選手もいる。果たして来季はどのベテランが若手を圧倒するプレーを見せてくれるのか。少し気が早い話だが、来シーズンを楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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