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2020-11-18

坂本勇人に続くのは? 2000安打が期待できる現役選手とは

来季で20年目となる栗山は2000安打を達成することができるか

11月8日の巨人対ヤクルト戦(東京ドーム)で、巨人の坂本勇人がプロ野球史上53人目となる通算2000安打を達成した。榎本喜八が記録した31歳7カ月を超えることはできなかったが、31歳10カ月での達成は史上2番目の年少記録。こうなると、坂本の次は誰が達成するのか気になるところだ。今回は、坂本に次いで2000安打が期待できる現役選手を紹介する。

好調の西武・栗山は来季次第で達成

 12球団で最も2000安打に近いのが西武の栗山巧だ。2002年ドラフト4巡目で西武に入団した栗山は、プロ4年目の2005年に一軍に定着。2007年にレギュラーの座をつかみ取ると、以降は巧打、好守、俊足と三拍子そろったオールマイティーな選手として活躍した。2017年以降は若手の起用や不調で試合を外れることが多くなったが、2019年までの実働16年間で積み上げた安打数は1825本。今シーズンは序盤から好調でリーグ17位の101安打をマークし、これで通算1926安打。2,000本までは残り74本となった。来シーズン中の記録到達に期待がかかる。

 栗山以外で安打数が1900本台なのが福留孝介。日米通算ではすでに2000安打以上となるが、NPBだけで見た場合は1909安打で、残り91本にまで迫っている。ただ、2019年は負傷や不調で満足にプレーできずに89安打と数字が伸びず。復活が期待された今シーズンは打撃不振で12安打と低迷し、阪神から戦力外となってしまった。現役続行を希望しているが、今度どうなるか注目したい。

2人の安打製造機にも2000安打を期待



青木は日米通算2000安打を達成しているが、NPBでは現在1704安打

 来季で39歳と大ベテランではあるが、ヤクルトの青木宣親も2000本の大台到達が期待できる選手だ。福留と同じく日米通算ではすでに2000安打以上だが、NPB通算ではまだ1704安打。2000本まで残り296本と先は長い。しかし、2018年に日本球界に復帰してからは2018年・162安打、2019年・145安打と若手を圧倒するバッティングを披露。今シーズンも113安打を放ち、首位打者争いまで繰り広げた。NPB復帰後の充実ぶりには目を見張るものがあり、順調なら2000安打達成の可能性は高い。

 今シーズンで35歳となった中日の大島洋平も、急激に調子を落とすようなことがなければ2000安打到達が見えてくる。2010年にドラフト5位で日本生命から入団した大島は、1年目からレギュラーの座を獲得。3年目には全試合に出場して172安打をマークすると、以降は2020年まで連続して100安打以上を記録している。社会人からの入団のため実働期間はまだ11年だが、放った安打は1588本。今シーズンも巧みなバットコントロールは健在で、短縮スケジュールながらリーグ最多の146安打を記録した。2000安打まで残り412本だが、大島にとってはすでに射程圏内といえる数字だろう。

 その他のベテランでは、現在1728安打のソフトバンク・松田宣浩も、調子を落としたとはいえ今シーズンは90安打をマーク。37歳だがまだまだ活躍してくれるだろう。今季復活の兆しを見せた巨人・中島宏之も通算1849安打と2000安打が見える位置だ。

若手では誰が2000安打に到達するのか



浅村も順調に行けば2000安打に到達するはずだ

 30歳前後の若手(?)では、楽天・浅村栄斗に注目したい。2019年までの実働10年で1317安打をマークしており、今シーズンもリーグ8位の121安打と好調を維持。通算安打数を現役では13位となる1438にまで伸ばした。高卒入団のためまだ30歳と若く、好不調の波が少ない選手なのも2000安打が期待できるポイントだ。

 ほかには、現在1355安打の丸佳浩、1325安打の中田翔はともに31歳で、今後の成績次第で2000安打が見えてくる。3度のトリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人も通算1153安打だが、まだ28歳と若いためこちらも2000安打に期待したい。

「2000安打が期待できる現役選手」を紹介した。このうち、特に期待したいのが栗山。ケガさえなければ来季に達成する可能性は高い。西武生え抜きの2000安打達成は過去にまだ出ていないため、球団初の快挙達成となるか、来シーズンは目が離せない。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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