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2020-11-18

【相撲】相撲編集部が選ぶ11月場所11日目の一番

結びの一番で埼玉栄の後輩、琴勝峰を一蹴した貴景勝

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貴景勝(突き落とし)琴勝峰

 幕内の優勝争いは大関貴景勝と平幕志摩ノ海が1敗で並走。先に志摩ノ海が豊昇龍を押し倒して10勝目を挙げ、貴景勝にプレッシャーをかける。

 貴景勝は結びで埼玉栄高の後輩・琴勝峰の挑戦を受けた。今場所も高校の先輩とは、大栄翔、北勝富士、翔猿、妙義龍と対戦していたが、後輩と当たるのは初めてとなる。

 琴勝峰は最高位の5枚目まで躍進し、この2日間は隆の勝、御嶽海と東西の関脇を連破し6勝をマーク。勝ち残りの控えで、結びの一番を見上げて、「早くこの舞台に立ちたいなと思いました」と話していたが、11日目に初の結びが組まれ、意気込んでいた。

 両者、立ち合いで頭から当たり突き放すも、貴景勝の踏み込みがよく、半歩前に攻め込む。琴勝峰が挽回しようと勢いよく前に出たが、貴景勝は狙いすましたかのように体を開くと、左からの突き落としで琴勝峰をはわせた。

 琴勝峰は「ちょっと力が入りすぎちゃったかなあ。大関は強かったです。そもそも地力が足りないのかなと思います。対戦した経験を生かさなきゃいけないと思いました」と敗戦の弁。

 後輩の初挑戦を跳ね返した貴景勝は、「今まではずっと先輩たちに立ち向かっていた。埼玉栄からどんどん育ってくれているのはうれしい」と、後輩との初対戦にしみじみ。琴勝峰の将来性については、「いいものを持っているので、一生懸命やれば強くなると思う」と期待を寄せていた。

 この日の白星で年間48勝となり、トップの正代に並んだ。正代の再出場はないので、年間最多勝も確実となった。幕尻の志摩ノ海との優勝争いについては、「新弟子のときから一日一日を大事にやっている。今までやってきたことを明日もやるだけ」と目の前に一番に集中していく考えだ。

文=山口亜土


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