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2020-11-27

【ボクシング】明日のWBOアジア・フェザー級戦。王者・森、挑戦者・溜田ともに計量パス。

王者・森(左)と溜田ともに計量パス

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 明日28日、東京・後楽園ホールで行われるWBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦、チャンピオン森武蔵(21歳=薬師寺)対挑戦者6位・溜田剛士(27歳=大橋)の前日計量が行われ、ともにパス。両者ともzoom会見で意気込みを語った。


後楽園ホール登場はU-15時代を含め4度目となる森

 リミット(57.1kg)から100gアンダーでパスした王者・森は、昨年12月の大阪でのV2戦(対水野拓哉=松田)以来の試合。
「4月に3度目の防衛戦を予定していたけれど、コロナで中止に」なったが、その試合に向けて2月から4月にアメリカ・ラスベガスでキャンプ。かねてから師事するイスマエル・サラス・トレーナーの指導を受け、帰国後は地元・熊本に帰郷。中学時代まで通っていたS&Kジムでの調整を行い、大阪でのスパーリング合宿を重ねてきた。この日奇しくも、サラス・トレーナーがイギリスで新型コロナウイルス陽性判定を受けたニュースが飛び込んできたが、それまでは「LINEでスパー動画を送って、『そのとおりにやればいける。自分を信じて』と」激励を受けてきた。
 挑戦者・溜田については、「近い距離が得意な選手でパンチがある」と語るが、「明確な判定勝ち。もしくはKO。いま、世界ランクも上位(WBO4位)になっているので、防衛戦という意識ではなく、次につながる試合をしたい」と、さらなるステップアップを描いている。11戦11勝(6KO)。


溜田は同い年の同僚・井上尚弥に大きな刺激を受けたという

 これがタイトル初挑戦となる溜田は、昨年11月の『はじめの一歩トーナメント』で韓国のイ・ジェウに3回TKO負けを喫して以来の復帰戦。
「サウスポーっぽくないサウスポー。奥の手(左)を打つタイミングを待つ選手ではなく、ジャブ、ワンツーを打ってオーソドックスを引っ繰り返したイメージ」と王者の印象を話すが、「打ち合いに活路を見い出すしかない。その距離に入る。佐久間(史朗トレーナー)さんからも、『1ラウンドから倒しに行け!』と言われてます」と気合十分だが、「勝たなきゃ意味がないので、KOでも判定でもなんでも勝ちます」とリラックスした表情で語った。28戦21勝(19KO)5敗2分。

「ゴングが鳴って、相手がどう動くか。どう来ても対応できるようにしている」(森)
「よけて打つ。打ってよける。(かつての師)米倉健司会長の教えを守って、自分なりに戦いたい」(溜田)

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文_本間 暁 写真提供_大橋ボクシングジム

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