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2020-12-01

【ボクシング】ガイドライン違反続けば来年度の興行自粛も

新型コロナ対策に課題を残すボクシング界

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は1日、新型コロナウイルス対策連絡協議会をオンラインで開催。全国で感染拡大が止まらない中、依然としてガイドライン違反が減らない状況を踏まえ、来年度の興行自粛も辞さない姿勢を示した。また試合の前日に行ってきたPCR検査を前々日とすることを決めた。

有観客興行が増え、ガイドラインの順守が再三に渡り叫ばれてきたが、違反者は後を絶たない。試合会場で「いつクラスターが起こるかわからない状況」と懸念するJBCは、注意しても声援を止めない観客には、退場を命じることもあるとした。またPCR検査後に自宅待機を義務付けられているチーフセコンドが他の場所に現れたケースも見受けられ、同様の場合は即刻試合中止とする。スポーツ庁からも今後の興行開催には十分な注意を促されており、JBC、JPBAとも「現状のままでは来年度の興行はない」との覚悟で厳しく対応していく。

PCR検査については、現在試合の前日に行っているものを、試合の前々日に行うようにする方針。陽性判定で試合中止による興行主のリスクを軽減させるためで、12月20日頃を基準に実施する。また世界戦については最低3回、日本・地域タイトル戦については2回のPCR検査を行い、検査のタイミングは今後、ドクターの意見も聞きながら決めていくとした。

出稽古は試合が決まっている選手に限り、何らかの検査を受けて行えるものとし、受ける側にも検査を義務付けるなど、予防対策を強化する。ジム内では練習以外に更衣室での会話で感染するケースも多いと見られ、さらなる注意を呼びかけていく。

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