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2020-12-18

【ボクシング】「過去最高。目を離さず、目に焼きつけてほしい」。“大晦日大戦”に臨む田中恒成が、リモート会見&公開練習で絶好調アピール。

好調をアピールした田中

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 大晦日に東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31歳=Ambition)に4階級制覇を賭けて挑む同級1位・田中恒成(25歳=畑中)が18日、所属ジムでリモート会見&公開練習を行い、コンディション調整のスムーズさを感じさせた。

「減量苦から解放されて、過去最高に順調です」。時折のぞかせる笑顔、スタッフと談笑するリラックスしたムードが物語る。会見後に行われたシャドーボクシング2ラウンド、ミット打ち2ラウンド、サンドバッグ打ち2ラウンドも、マックスこそ見せなかったものの、瞬間瞬間に見せるターンの速さ、コンビネーションブローの鋭さなどが、コンディションの良さを印象づけた。


畑中会長と。チームの結束力はさらに固くなった

 11月20日からは、「恒成専用の“KOseiジム”」。ビッグマッチに備え、畑中清詞会長は、田中とスタッフ以外のジムへの出入りを禁じた。会長含め、スタッフ全員は「自宅とジムの往復のみ」。ジム内には空気清浄機も設置して徹底した換気を行い、その他、新型コロナウイルス対策も万全。「政府が掲げた『勝負の3週間』、うちらは大勝利です」と豪快に笑った。
 田中本人とチーフを務める父・斉トレーナーは、ともに2度のPCR検査をすでに受け、いずれも陰性だという。

「みんなには申し訳ない気持ち。ですが、今度の試合がそれだけ重要と会長が考えてくれている」。田中は以前の本誌取材の際、そう語っていた。「チームとして、いまがいちばんうまく回っている」とも。
 全員の想いに応えること。言葉に表さずとも、田中恒成の決意は強い。


村田大輔トレーナーにバンデージを巻いてもらう際、思わず笑顔がこぼれる。村田トレーナーはまさに“縁の下の力持ち”だ

 昨日、共通の知人を介して、畑中会長はドニー・ニエテス(フィリピン)と電話で1時間ほど会話したのだという。ニエテスといえば、2018年末、マカオで井岡と対戦。勝利したほうが4階級制覇という試合で、判定勝利を収めた男である。そのニエテスからは、「井岡には弱点が2つある」とアドバイスを送られたという。「自分が考えてきたこととリンクさせて、参考に」と田中。きっと、自らが感じてきたこと、やってきたことの大きな後ろ盾になったことだろう。

「この1年で、いろいろな面でレベルアップした。メンタルも負けてないです。自分でも、どんなパフォーマンスを見せられるか本当に楽しみ。見る人たちには、目を離さず、目に焼きつけてほしい」とアピール。井岡には「相当の覚悟で来ると思いますが、その気持ちで来てほしい。最後の1秒まで」と言葉を贈ったが、言葉の裏には、「その覚悟を削り取る」自信が漲っていた。

ボクシング・マガジン 1月号

文◎本間 暁 写真◎畑中ボクシングジムAndre

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