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2021-01-07

【BBMカードコラム #2020-29 BBMベースボールカード FUSION2020】タイトルホルダーと達成記録に一喜一憂の日々

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BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。今回は記録を特集した恒例シリーズ「FUSION」の制作苦労譚をお伝えします。


タイトルホルダーが決まらない…記録が達成されない…


「FUSION」シリーズには「タイトルホルダー」と2020年度の達成記録をカード化したインサート「GREAT RECORD」があるのでシーズンの最後の最後まで息が抜けないのです。

 セ・リーグの首位打者は長らく佐野恵太(DeNA)がトップを走っていましたが、10月25日の試合中に左肩の関節を脱臼し、以降の出場はなかったのですが、そうこうするうちに佐野の同僚の梶谷隆幸(DeNA)が接近してきたため梶谷版の首位打者カードも準備して待っていたのですが、結局梶谷は追いつけず、佐野が逃げ切りました。

 パ・リーグの投手部門で劇的だったのが石川柊太(ソフトバンク)です。ソフトバンクの今季最終戦で4回から二番手として3イニング無失点に抑えて11勝目を挙げ、涌井秀章(楽天)、千賀滉大(ソフトバンク)に追いついて最多勝を獲得。また、11勝3敗の勝率.786で最高勝率のタイトルにも輝いたのですが、もしも石川が最終戦で打ち込まれて敗戦投手となっていれば勝率.714で涌井の同.733を下回り、もちろん最多勝にも届かず無冠になるピンチでもあったのです。


 やはり、3人が並ぶことになったセ・リーグの最優秀中継ぎは当初、清水昇(ヤクルト)がリードしていたのですが、祖父江大輔(中日)、福敬登(中日)のコンビが抜き去ります。11月6日に祖父江が30ホールドポイント目を挙げ、福に追いつくのですが、同8日の中日の最終戦では祖父江、福はともに登板なし。両者の同時戴冠を狙ってのことだったのでしょうか。そうすると同日の試合で清水も30ホールドポイント目を挙げて両者に並びます。ヤクルトの最終戦は同10日で清水が2人を追い抜くチャンスもあったのですが、プロ初登板となった奥川恭伸が早々に5失点を喫し、清水を投入する展開とはなりませんでした。

「GREAT RECORD」で難産だったのが坂本勇人(巨人)の2000安打です。カウントダウンが迫った段階で残りヒット数=残り試合数ぐらいで坂本が普通の調子なら難なくクリアするぐらいのレベルだったのですが、急にスランプに陥ったり、ケガをしたりしてギリギリ届かないケースも想定されたため、別の選手の記録のカードも準備して進め、今季118試合目でギリギリ到達してくれました!

 逆にギリギリ到達してくれなかったのが糸井嘉男の300盗塁です。同選手は開幕前に300盗塁まで残り3としていたので同記録は楽勝で達成できると思っていたのですが、7月2日に299盗塁目を決めて以降はなかなか走らず、次は8月8日に走ったものの盗塁失敗で以降も盗塁なし。この記録は来季へと持ち越しとなってしまいました。阪神では他の選手ではキリのいい記録を達成した選手が見当たらなかったため、小幡竜平のプロ初安打を当てるという苦渋の判断となってしまいました。

「GREAT RECORD」で取り上げるべき記録を達成した選手がいないというのは広島もそうでした。そこで調べに調べてみたところ、菊池涼介が今季5個目の犠打で283犠打として正田耕三の球団記録282犠打を更新したことが分かり、これを当てることにしました。この記録については、どこにも報じられた形跡がなかったのですが、何かないかと必死で記録集をひっくり返していて、たまたま見つけた記録だったのです。

 2021年のFUSIONは、こんな苦労をすることなく、記録がすんなり決まって欲しいものですが、どうなりますかね。(しゅりんぷ池田)

TH02 首位打者 佐野恵太(De)
TH02 首位打者 佐野恵太(De)

TH17 最多勝 涌井秀章(楽)・千賀滉大(ソ)・石川柊太(ソ)
TH17 最多勝 涌井秀章(楽)・千賀滉大(ソ)・石川柊太(ソ)

TH22 最優秀中継ぎ 祖父江大輔(中)・福 敬登(中)・清水 昇(ヤ)
TH22 最優秀中継ぎ 祖父江大輔(中)・福 敬登(中)・清水 昇(ヤ)

GR14 坂本勇人(巨)
GR14 坂本勇人(巨)

GR18 小幡竜平(神)©️阪神タイガース
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GR19 菊池涼介(広)
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