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2021-01-21

井上尚弥、京口紘人、木村翔──。現役&元世界王者らが2月、チャリティーイベント『LEGEND』でエキシビション

左から木村、井上、京口。昨年は動く彼らを目の前で観られなかったファンも、大いに喜ぶだろう

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 新型コロナウイルスを吹き飛ばせ! ボクシング界を上げたビッグイベントが2月11日(木・祝)、東京・代々木第一体育館で開催される。21日、都内で主催者が発表会見を開き、当日出場するWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(27歳=大橋)、WBAライトフライ級スーパー王者・京口紘人(27歳=ワタナベ)、元WBO世界フライ級王者・木村翔(32歳=花形)が出席した。

「コロナの影響で停滞しているエンターテインメントを、ボクシング界から活性化したい」。日本ボクシング界の“顔”井上が決意を述べれば、京口は「10年、20年後にも記憶に残るイベントにしたい」。木村も「スポーツ選手として少しでも世の中に貢献したい。絶対に成功させたい」と力強く語った。


「エンタメ界をボクシング界から盛り上げたい」(井上)

 同イベントは、日本が誇るトップボクサーを一堂に会し、エキシビション・スパーリング(3分3ラウンドを予定)を行うというもの。井上、京口、木村のほかに、元WBA世界スーパーフェザー級スーパーチャンピオン内山高志さん(41歳)、元世界3階級制覇王者・八重樫東さん(38歳)も参加。各々が誰と戦うかは現在検討中だが、「近い階級の世界チャンピオンにオファーを出しているんですが……。誰と戦ってほしいか、SNSやホームページに寄せてほしい」と井上。国内だけでなく海外でも大いに盛り上がっている、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31歳=Ambition)との対戦を匂わせる発言で、会場を沸かせた。

「僕も井岡選手と戦いたいですけど、井上くんと井岡選手の対戦を見てみたい。僕は本番の試合で戦いたい」(木村)
「僕は同い年の尚弥くんと戦いたい。52kgくらいで(笑)」と京口が言えば、井上は「じゃあ、間を取って56kgで!」と返し、笑い合った。京口は「昔から好きだったレジェンド同士、長谷川穂積さんと山中慎介さんの対戦を見たいです」と、これまた実現したら凄いカードを希望していた。


普段から仲の良い井上と京口の掛け合い

 当日は「5000人集客を見込んだイベント」が予定されている。チケット購入者には、開催2日前から当日まで、同会場でのPCR検査が義務づけられる。昨年12月に行われた『第77回東日本新人王決勝』でも導入されたPCR検査機が利用されるもの。会見前、報道陣60数名もその検査機を使って判定を受けたが、唾液を容器に取るだけの簡易的なもの。元来の検査よりも、判定が出るまでに要する時間も短く、通常のものよりもストレスが軽減されている。


PCR検査がその場で行われた 写真_本間 暁

 晴れて陰性判定を受けた観客だけが集まり、安全面を憂慮することなく夢のカードで盛り上がる。ボクシング界が先頭に立って、苦境に立つエンタメ界を元気づける。収益の一部は、医療従事者、患者へのサポートに回されるという。

 ボクシングファンとして気がかりなのは、当日、後楽園ホールで『ダイヤモンドグローブ』が行われること。メインイベントは、チャンピオンカーニバルの目玉カードのひとつ、王者・佐川遼(三迫)対丸田陽七太(森岡)の日本フェザー級タイトルマッチがある。イベントに協力している東日本ボクシング協会の林隆治・事務局長補佐は「時間がずれるよう検討中」というが、せっかくの素晴らしいイベントとカードが食い合うことだけは、是が非でも避けていただきたいものだ。

 詳細は公式サイト(https://legendfightjapan.com)にて。チケットは明日22日(日)から発売される(@TicketBoard)。

文_本間 暁 写真_山口裕朗

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