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2021-01-28

【プロレス】三沢光晴と蝶野正洋がドリームタッグ結成 2003年1月、NOAH武道館

蝶野が小橋にSTF、三沢が田上にフェースロックを仕掛けた

NOAHと新日本のトップ同士が組む越境タッグ&対決が実現した2003年1月10日。PRIDEやK-1の勢いに負けないアツい闘いが武道館で繰り広げられた。

 2003年1月10日、NOAH武道館が大爆発した。当時はPRIDEやK-1など格闘技イベントが隆盛。橋本真也、武藤敬司らの離脱とアントニオ猪木の強権発動で揺らぐ新日本の現場監督に蝶野正洋が就任。前年5月に蝶野は東京ドームで三沢光晴とのシングルをおこない、プロレスの素晴らしさを満天下に示した。

 三沢と蝶野というプロレス界の2大カリスマは、シングルに続いて、タッグ結成という次なる夢を実現。対戦相手は小橋建太&田上明。かつて闘魂三銃士、四天王と呼ばれ、1990年代のプロレス人気を支えたスーパースターがそろい踏みだ。

 蝶野と小橋は初対決。華やかな一戦の中にも確かな緊張感と殺気があり、ケンカキックでダウンを奪った蝶野がポーズを決めると小橋がすぐに立ち上がって威嚇する場面もあった。

 三沢と蝶野のタッグはダブルのエルボー、ダブルのケンカキック、三沢のエルボー・スイシーダに続いて、蝶野が珍しくトペを敢行。三沢のフェースロックと蝶野のSTFの競演という夢のような光景もリングに描いた。そんなドリームマッチで誰よりも勝負に徹していたのが小橋だ。

 小橋は田上との合体攻撃から剛腕ラリアットを連発。トドメはひねりを加えた垂直落下式ブレーンバスターでGHCヘビー級王者の三沢から3カウントを奪った。

 そんな三沢&蝶野vs 小橋&田上がセミファイナル。メインは秋山準&齋藤彰俊vs大谷晋二郎&田中将斗のGHCタッグ選手権である。

 秋山&彰俊vs大谷&田中はセミで大盛り上がりとなった武道館を極上のプロレスでさらにもう一段階爆発させた。三銃士&四天王の存在感とネームバリューに負けない次世代の闘いがメインを締めた意義も非常に大きい。

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