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2021-01-29

【ボクシング】京口紘人V3戦発表 3・13テキサス州ダラスで

渡辺会長(左)と記者会見に臨んだ京口

WBAスーパー世界ライトフライ級チャンピオン京口紘人(ワタナベ)は29日、リモートで記者会見を開き、次戦を発表。3月13日(日本時間14日)、アメリカ・テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズセンターで3度目の防衛戦を行う。挑戦者は当初伝えられたアクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)と最終調整に入っていると明らかにした。

イギリスの大手プロモーション、マッチルームと契約しての第1戦。当日のメインイベントは、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の軽量級2大スターが激突するスーパーフライ級王座統一戦だ。京口は「世界チャンピオンになってからずっと、アメリカで試合をしたいと思っていた。モチベーションは高い」と大舞台へ向けて高ぶる気持ちを語った。

昨年11月3日に大阪で予定していたタノンサック・シムシー(タイ)戦を自身の新型コロナ感染によりキャンセル。その後、国内外で試合のチャンスを模索する中で、マッチルームと契約の線が浮上したという。「僕のファイトスタイルが海外でも評価されたのだと思う。今度の試合でもそういったボクシングができれば」と京口は初のアメリカでも好戦的なスタイルを見せたいとした。

コロナ感染の後遺症は完全に消えたわけではなく、今も不眠症などに悩まされていると明かした京口。「メンタル的な部分も大きいので、試合に向けて気持ちを作っていきたい」と言いつつ「試合にどこまで影響するのかわからない」と不安も吐露した。試合までひと月半。1年5ヵ月に及ぶブランクの克服へ、これから週3回のスパーリングで実戦感覚を取り戻していく。ジムも感染予防対策には細心の注意を払い、京口専用の練習時間帯を設定、V3へ全面的なサポート態勢を敷く。アメリカ入国後の隔離期間があるため、遅くとも試合の10日前には現地入りする予定という。

対戦相手と伝えられるベガについては、渡辺均会長によると「ほぼ決まりだが、正式な契約書はまだ届いておらず、確定とはいえない」というが、京口は「どんな相手でも自分のボクシングができれば勝てると思っている。自分の能力を上げるトレーニングをしていく」と自身の調整に集中。ワタナベジムはまた、タノンサック戦の可能性について「国内の主催興行における対戦を模索していく」と説明した。

 「コロナ禍の中、リングに立てるだけでも幸せなこと。アメリカのファンにも印象に残るような試合をして、日本のボクサーの強さをアピールしたい」と決意を述べた京口。渡米に向け、親交のある井上尚弥に「ハッパかけてもらおうかな」と心強いアドバイスを望んだ。

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