15日午後3時より都内・AbemaTowers 10Fセミナールームにて株式会社CyberFightが会見をおこない、武藤敬司のプロレスリング・ノア入団、および秋山準のDDTプロレスリング入団を発表した。 武藤は1984年に新日本プロレスでデビュー。2002年より移籍した全日本プロレスでは社長を務め、2013年には自ら新団体のWRESTLE-1を立ち上げ。同団体が活動休止となった昨年よりフリーとしてNOAHに参戦し、2月12日におこなわれた日本武道館大会では潮崎豪を破りGHCヘビー級王座初戴冠を果たした。現在58歳。
秋山は1992年に全日本プロレスでデビューし、2001年より新たに旗揚げしたNOAHへと移籍。13年より全日本に里帰りし、昨年7月からDDTへとレンタル移籍。昨年いっぱいで全日本との契約が満了となり、今年からフリーとしてDDTに参戦し、会見前日の2・14川崎大会で遠藤哲哉からKO-D無差別級王座を奪取した。現在51歳。
会見にはサイバーファイト社長・高木三四郎、秋山準、武藤敬司、サイバーファイト副社長・丸藤正道が出席。
高木社長「3日前にNOAHが日本武道館大会を終え、昨日DDTカルッツかわさき大会を終えました。その結果、武藤敬司選手と秋山準選手の2人がそれぞれ王者となりましたが、このタイミングで武藤敬司選手がプロレスリング・ノアに、秋山準選手がDDTプロレスに入団することが決まりました。プロレス界の宝とも言えるこの2人がサイバーファイトグループに加わることで、これからプロレス界のナンバーワンを目指していく原動力になると思います」
丸藤副社長「経緯としましては、ずっと武藤さんにはNOAHに上がっていただいておりまして、そんな中で昨日、GHCヘビーを取ったということで、その後お話をする機会を得まして、これからNOAHとしても世界を目指していく中で、ペイパービューであったり、いろんなマスメディアの進出、そういった部分で武藤さんの力というのは非常に大きなものになるんじゃないかという中で、武藤さんもベルトを取ったことによってNOAHに対しての、GHCに対しての責任感というのを強くお持ちになられてまして、そこで会社と話を進めた結果、このNOAHに入団していただくことになりました」
武藤「このコロナ禍の中で、プロレス界も非常に大変な中、こうやってNOAHと契約できたこと、非常にうれしく感じております。まあ未来のことはわからないけど、もしかしたらこのリングで朽ちていくのかわからないですけど、契約したからには、この団体にオレの骨の髄までしゃぶってもらいたいと思っております。以上です」
高木社長「もともと秋山準選手に昨年からゲストコーチを経てレンタル移籍の話があったときから、いつかはDDTに正式に入団をしていただきたいなと思っておりまして、昨年末から全日本プロレスサイドと話はしてたんですけど、年をまたいでから秋山選手のヒザの手術で少し先延ばしになっておりまして。あらためまして1月末に秋山選手に正式入団の申し出をしましたところ、2月14日のカルッツかわさきでのKO-Dタイトルまで待っていただきたいということで、話は保留になっていたんですが、昨日、川崎大会終了後に正式に秋山選手から良いお返事をいただきましたので、本日付で正式入団という運びとなりました」
秋山「いま高木社長からお話あったように、所属の話は少し前からいただいてたんですけど、自分自身で、どうしても所属といったらやっぱりリスクも団体側にあると思うので、その点、勝ってクリアにしてお受けしたいというのがありましたので、きのうベルトが取れたので、お返事させてもらいました。DDTに自分の持ってるものをすべて注ぎ込みたいと思っております。よろしくお願いします」
両選手が入団合意書にサインし、質疑応答へ。
武藤「(何日付けで契約? 契約年数は?)契約は今日付けですね。で、契約は2年ですね。ちょうど2年たったら還暦ですから」
秋山「ぼくも今日です。ボクは1年です」
高木社長「(イチ選手としての契約?)基本的には1選手なんですけど、それ以外の部分に関してはDDTの方で報告することがございますので、そちらの方でお願いします」
武藤「(イチ選手として所属するのは20年ぶりぐらいになると思うが)いや、ある意味、その経営サイドではないとうことが、リングの上でよりパフォーマンスしやすいというか。たぶんそっちの方面をNOAHさんも期待してくれてると思うので。イチ選手として、ぶっちゃけ、団体レベルではトップの団体を目指すと皆さん公言してるんだけど、個のイチレスラーとしてはオレはトップのつもりでいますから、それをいかように料理してくれるのかは団体側でありますので。
(三沢光晴さんが作った団体に所属として入ることについては?)たぶん、三沢社長が築き上げたときのNOAHとだいぶ違っていまして、もうほぼ去年の4月からNOAHという団体に携わっていて、このコロナ禍の中でも非常に、なんていうのかな、未来を感じさせる興行をしてたというか、やっぱりそのコンテンツの素晴らしさとか、こういう団体で試合したら…逆に言ったらしたいなとオレ自身思ったですね。
(高木社長は業界ナンバーワンを目指すと言っているが、そこに向けての手応えは?)業界ナンバーワンのレスラーを抱えた以上は、組織としてもナンバーワンになってもらわないと困りますね。はい」
秋山「もう高木社長が言うように、もちろん、まあ中の選手はもちろん武藤さんが言ったようにナンバーワンの選手がいるかもわからない、実際でもスケール感としては全然及んでないと思うんで、そこも追いつけるように。まあこれはね、ボク一人とか武藤さん一人でできるもんじゃないと思うんで、やっぱり全部選手が一丸となってそこに向けていかないといけないんじゃないかと思っています」
武藤「(将来的に2人でのダブルタイトル戦をやりたい?)基本的には、自分はその、まあ、親は一緒かもしれないけどNOAHという団体と契約したわけであって、団体を超えたそれはそうまだ今のところは考えられてないっすね。考えてないっすね」
秋山「まずDDTっていう団体の中で、もっともっとレベルを上げていかないといけないと思うし、やるのは簡単かもわからないですけど、今はそういうあれじゃないと思うので、まずはDDTというのを全体的に上げるためにDDTの中で防衛していきたいと思っています」
NOAH2・12日本武道館大会詳報号(週刊プロレス3月8日号増刊)