競泳の東京都シニア第1日は4日、東京辰巳国際水泳場(50m)で行われた。4月3日より開催される東京五輪代表選手選考会となる日本選手権へ向け、最後の確認の場として、代表を狙うトップ選手も多数出場した。
特に目を引いたのが、男子200m背泳ぎ。第一人者の入江陵介(イトマン東進)が1分55秒65で1位となり、続いて萩野公介(ブリヂストン)が1分55秒84で2位に入った。この記録は日本水泳連盟が設定する、東京五輪に出場するために必要な派遣標準Ⅱ(1分57秒26)だけでなく、2019年光州世界選手権3位相当の派遣標準Ⅰ(1分55秒85)を上回った。
萩野は得意種目の個人メドレーで代表入りを狙うが、瀬戸大也(TEAM DAIYA)が光州世界選手権で200、400m個人メドレーの2種目を制し東京五輪代表が内定しており、残る代表の座は1枠。日本選手権では200m個人メドレーと200m背泳ぎの日程が重なっているだけに、その出場種目にも注目が集まりそうだ。
その他では男子100mバタフライで小堀勇気(ミズノ)が51秒66の自己ベスト、女子100m平泳ぎでは青木玲緒樹(ミズノ)が1分6秒71で、それぞれ派遣標準Ⅱを上回った。
競泳で東京五輪代表になるには日本選手権の決勝で派遣標準を突破し、2位以内(男子200、400m個人メドレーでは瀬戸を除いた最上位)に入る必要がある。