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2021-03-05

【ボクシング】天海ツナミが緒方汐音と3度目の防衛戦

男女とも通じて技術レベルの高い天海は大阪でどんな戦いを見せるのか

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 WBO女子世界ライトフライ級タイトルマッチ、チャンピオンの天海ツナミ(山木)対挑戦者、緒方汐音(寝屋川石田)の一戦が、4月4日、大阪・堺市産業振興センター・イベントホールで行われる。5日、両選手はオンラインで記者会見を行った。

 36歳のチャンピオン、32歳のチャレンジャーともに、新型コロナウイルス流行の影響もあって、1年以上ものブランクを経てのチャンピオンシップバウトになる。「これまでも1年くらい試合間隔が空くことはあったので、何も問題はありません」(天海)、「やれないことがいっぱいあったので、それに取り組む時間でした。モチベーションが落ちていません」(緒方)とともに影響はないと強調した。
天海は一昨年12月、生まれ故郷での防衛戦以来の試合になる
天海は一昨年12月、生まれ故郷での防衛戦以来の試合になる

 WBAスーパーフライ級、東洋太平洋バンタム級と階級の壁を越えて王座を獲得。JBC未公認時代から通算すれば、40戦ものキャリアを持つ天海は、軽量級のトップクラスと数々、好勝負を演じてきた。「スピード、フットワークがうまい選手」と緒方を評価する一方、「自分のやってきたことを信じて戦いたい」と語る表情は自信がみなぎっていた。緒方の地元での戦いになるが、「メキシコで7戦もしているので、そういうプレッシャーはまったくないですね」とも言い切った。
会長の現役時代の快挙を引き合いに出して、緒方は闘志を燃やす(左は石田順裕会長)
会長の現役時代の快挙を引き合いに出して、緒方は闘志を燃やす(左は石田順裕会長)

 緒方は戦績1勝5敗から這い上がったがんばり屋。フィリピンからWBOアジアパシフィック・タイトルを持ち帰ったタフな心臓の持ち主である。初めての世界戦になるが「やっと、ここまできたかという感じです」と余裕も見せた。天海の実力を素直に認めた上で、「会長とカークランドの試合が頭にあるんで。やってみなけりゃ、勝負はわからないです」。石田順裕会長が現役時代だった2011年、当時、中量級のナンバーワンホープと言われたジェームス・カークランド(アメリカ)をラスベガスのリングで初回TKOに下した一戦を引き合いに出して、意欲をあらわにしていた。

文◎宮崎正博 写真◎本間 暁

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