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2021-03-12

【女子プロレス】封印から15年、伝説の女子団体のベルトが復活へ「このベルトはあまりにも重すぎる」(長与)

3本のAAAWベルトを手にした(左から)長与千種、中島運営事務局長、里村明衣子

社会現象ともなったクラッシュギャルズの再結成により、一大センセーションを巻き起こし、解散から15年経った今なお「伝説」と称される女子プロレス団体GAEAJAPAN。同団体の至宝となり、団体解散と同時に封印されたAAAWシングル、AAAWタッグの3本のベルトが復活となることが発表された。

12日に新宿でおこなわれた会見には、GAEAJAPAN創設者の長与千種、生え抜きの若きエースとして活躍した里村明衣子が出席。現在の2人はマーベラス、センダイガールズとそれぞれ異なる団体で代表として活動を続けているが、GAEAJAPANの旗揚げ25周年記念として開催される「GAEAISM」4・29大田区大会(コロナ禍により開催が1年延期)では両団体の対抗戦がメインイベントに。形式は未定だが、この試合に勝利した団体に3本のベルトが「譲渡」となる。

AAAWは「ALL ASIA ATHLETE WOMEN'S」の略称で、96年にGAEAJAPANのシンガポール大会にて設立。その後名称とデザインの変更がおこなわれたが、シングルの歴代王者には長与千種から始まり、デビル雅美、アジャコング、尾崎魔弓、豊田真奈美、ダイナマイト・関西と一時代を築いたレジェンド選手たちが名を連ねる。

タイトルの乱立も見られる昨今、長与はここまで一貫して「自団体ベルトを作らない」という独自方針を貫いてきたが、若手の成長も著しい中、マーベラスにとっては是が非でも手に入れたいタイトル。対して、センダイガールズにはすでにシングル、タッグ、ジュニアのベルトが存在。両団体のスタンスは大きく異なるものとなる。

里村が「自分にとっては2000年にアジャコング選手から初めて取り、10代から20代までのすべてを懸けたベルト。若手がその歴史と重みを知ることで、よりプロ意識が高まっていくと思うので、このベルトを取った暁には道場に神棚として飾りたいですね」と語れば、長与は「このベルトはハッキリ言って、あまりにも重すぎる。歴代のスゴい選手たちが巻いてきているので。例えばウチがどこかでポンとベルトを作ったとしても、わけが違う。こんな美味しいベルトはないですし、さまざまな構想も膨らむ。選手たちに託して、回していきます」と明言。

さらに長与は「私は取りに行くときは欲張りなので、センダイガールズのベルトも全部欲しいです」と宣戦布告。レジェンドベルトの行方は果たして――。

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