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2021-04-09

日本男子ソフトボールリーグが開幕!

▲初戦で完封勝利を挙げた平林金属・松田光は打っても適時打をマーク

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オリンピックイヤーで注目を集める女子ソフトボールは、先週日本リーグが開幕した。それから遅れること1週間、4月9日(金)に日本男子リーグが幕を開けた。

 昨年は新型コロナの影響で、リーグ戦はすべて中止になった。唯一行われたのが、代替大会のトーナメント戦。今年は2年ぶりのリーグ戦ということで、どのチームも気迫のプレーを見せた。

 昨年の代替大会で優勝した平林金属。日本代表選手を多数擁していて、今年も不動の優勝候補だ。初戦で難敵の旭化成と対戦したが、投打の二刀流・松田光が今年も健在。自らタイムリーを打ち、投げても完封。4対0で快勝した。「点差が開いたところで交代という選択もあったが、大事な開幕。エースにきっちりと締めてもらった」と吉村啓監督。10日のジェイテクト戦は大注目の新人・小山玲央の先発を明言した。


▲初戦で完封勝利を挙げた平林金属・松田光は打っても適時打をマーク

 代替大会の決勝で平林金属に敗れた日本エコシステムは、今年こそ「打倒ヒラキン」に燃える。若手が次々と頭角を現していて勢いがある。初戦はトヨタ自動車と対戦したが、同点の7回裏、大卒1年目の新人としてスタメンに入った池端謙太がサヨナラ本塁打を打った。西貴史監督は「初戦で少し固かったけど、今年こそ優勝できるように頑張りたい」と話した。


▲トヨタ自動車戦でサヨナラ弾を放った日本エコシステムのルーキー・池端謙太

 昨年からリーグに参戦したものの、1年間お預けの形になっていたのが、三重県庁クラブ。初戦で豊田自動織機に3対2で競り勝つと、ダブルヘッダーのNeo長崎にも完勝。地元国体へ向けて強化を進めて来たチームが、今年のリーグの台風の目になる可能性大だ。

▲豊田自動織機戦で完投勝利を挙げた三重県庁クラブ・河野拓郎

 一方で新型コロナウイルスの影響を受け続けているのがダイワアクト。投打の大黒柱であるアンドリュー・カークパトリックの来日の目処が立たず。オーストラリアは厳しい出入国制限を設けているということもあって、もしかすると今季は不在のままという可能性もある。そうなると上位進出どころか1勝を挙げるのにも苦労しそう。初戦で愛媛ウエストに2対3で惜敗。2戦目も豊田自動織機に0対2で敗れた。

 その他、上位を狙うデンソー、高知パシフィックウェーブ、大阪桃次郎、Hondaは白星スタートを切った。Honda・浦本大嗣監督は「(コロナ禍で)限られた中だけど、準備をしてきた。リーグ戦をやってみて、やはりやれること自体が楽しいと感じた」と話した。

▲高知パシフィックウェーブは初戦でNeo長崎に12対2と快勝

 これから全4節に分けて10月中旬まで熱戦が行われる。上位5チームによる決勝トーナメントは11月13日(土)、14日(日)。圧倒的なパワーとスピード感は女子リーグ以上。そんな男子ソフトボールリーグに注目だ。


文=大久保 亘

取材・文/大久保亘

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