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2021-04-11

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 奈良県編  第一走者の女性は五輪3連覇・野村忠宏氏の母

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今大会の聖火リレーは9つ目の都道府県となる和歌山県につながれている。1964年大会の聖火リレーでは奈良県は49名の正走者が聖火をつないだ

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、9つ目の都道府県となる奈良県につながれた。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第9回目の今回は「奈良県」。

1964年の当時、第2コースで大坂府から引き継いだ聖火は、五條市、天理市、奈良市と繋がれ、京都府へ。古都から古都へバトンタッチされている。

なお第一走者だった岡田八詠子さんは、アトランタ、シドニー、アテネとオリンピック3大会連続金メダルの偉業を成し遂げた柔道・野村忠宏氏のお母様。57年の時を経て、息子の忠宏氏がアンバサダーとして今大会の聖火リレーに携わっているのも不思議な縁だ。ちなみに八詠子さんはアテネ五輪でも聖火ランナーの大役を果たしている。

57年前に奈良を駆け抜けた聖火ランナーの正走者49名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。


 
1964年東京オリンピック聖火ランナー
【奈良県】
1964年9月27日〜28日 第2コース 49名

1 岡田 八詠子
2 和田谷 好司
3 津村 亨
4 玉井 伸子
5 中西 敏昭
6 吉岡 仙二
7 増田 金次
8 安川 雅近
9 栗巣 政次
10 篠田 哲男
11 藤尾 二郎
12 藤野 秀雄
13 吉村 幹男
14 杉田 要三
15 竹川 武夫
16 竹村 一雄
17 丹後 公博
18 坂本 正一
19 亀川 清吉
20 河野 勝弘
21 辻本 秀子
22 南川 真之助
23 酒井 健造
24 辻本 君男
25 菅野 保
26 平岡 洋子
27 今井 嘉彦
28 水野 恒夫
29 富沢 成次
30 駒田 悦子
31 吉田 一彦
32 真壁 年一
33 森口 陽子
34 火箱 保之
35 中沢 美和子
36 島田 隆之
37 福島 美博
38 伊川 恵津子
39 山中 知子
40 吉田 典郎
41 南浦 エイ子
42 鳥生 栄
43 多気 雄作
44 土屋 忠博
45 上田 敏雄
46 松本 弘三
47 西村 佳干
48 中峯 隆
49 山下 光男


次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは4月13日に「大阪府編」を掲載予定です。

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