日々、熱い戦いが繰り広げられているプロ野球。特別企画の第2弾として、前回に続いて心に残る選手の「いま・むかし」をフィーチャー。春と夏の高校野球甲子園大会出場当時と現在を、写真で行き来します。
強打者でありながら、ピッチャーとしても150キロを超えるストレートを投げていた明豊の今宮健太。小柄ながらも身体能力抜群でした。
明豊は1回戦で、2年生だった島袋洋奨(元ソフトバンク)のいた興南、2回戦で秋山拓巳(阪神)がエースで四番の西条を倒して、常葉橘との三回戦へ。庄司隼人(元広島)との対決は、お互い真っ向勝負でカッコよかった!
ここに勝ち、菊池雄星(西武→シアトル・マリナーズ)を擁するセンバツ準優勝高、花巻東との準々決勝に臨みます。選抜でも対戦していた両校は、一進一退の攻防を繰り広げますが、延長の末、選抜に続いて花巻東が勝利します。敗れた直後の今宮は涙もなく笑顔で、泣き崩れる仲間を支えていて、人間としても魅力を感じたことを覚えています。(撮影者◎毛受亮介)
1回戦のこの試合は、6回まで4−4と一進一退の好ゲーム。7回裏に開星・白根尚貴(ソフトバンク→DeNA)の2ランホームランで勝ち越しますが、9回表の仙台育英は、二死から相手のエラーがあり、奇跡的に逆転します。
その裏、逆に追い込まれた開星は、二死ながらも一、二塁で一番の好打者・糸原に回しました。長打が出れば逆転サヨナラです。フルカウントから糸原が放った打球は、左中間に飛びました。
外野から撮っていた私は、「抜ける!」と思い、糸原を追い続けました。思わずガッツポーズが出た糸原。しかしレフトの三瓶がダイビングキャッチ! 大ファインプレーで試合が終わりました。
すごい試合を目の当たりにして、球場は興奮の坩堝に。糸原も、他のチームメイトも、敗れはしましたが、表情が明るかったのが印象的でした。(撮影者◎毛受亮介)
熱かった……。
いま思い返しても、その言葉しか出てきません。
この年のセンバツで優勝した横浜高がダントツの優勝候補。80回大会を記念して開会式直前にジャニーズJr.のライブがあり、いつもと違う歓声が甲子園に響き渡りました。そしてこの大会のハイライトが、準々決勝第1試合の横浜vsPL学園戦から3日連続で始まります。
その準々決勝で延長17回、松坂大輔は一人で投げ抜きました。横浜ベンチ側の3塁側カメラ席にいた私は延長に入ってから暑さのために、頭がぼーっとしてきたのを覚えています。勝ち越しては追いつかれ、を二度も繰り返し、引き分け再試合が見えてきた17回表に2点勝ち越し。写真はその直後、ベンチ前で17回裏に備えキャッチボールをする松坂に後藤が何か話しかけている場面です。
延長17回を投げ抜いたことを1枚で表すにはネット裏からの写真がベストですが、試合終了後にグラウンドに出て撮影するためにはカメラ席から離れられません。かろうじて押さえたのがこのカットです。
うつむき加減の松坂が疲れているように見えます。それも当然のことでしょう。1試合で250球も投げれば…。この2年後、高校野球連盟は「延長は15回まで、決着がつかなかったら翌日再試合」と規定を変えました。
でも、高校時代にこれだけ投げても、プロ入り後にエースになり、メジャーリーガーになり、そして今年もまだ現役で投げてくれるとは、やっぱり「怪物」ですね。うれしい限りです。
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