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2021-05-15

【ボクシング】ホルヘ・リナレス、5度目の世界王座獲得なるか

帝拳ジムでのジムワークは最終段階。リナレスの調子は『グレート・チャープ』だという

 日本で育ったレジェンド、ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)が、5月29日(日本時間30日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで、WBO世界ライト級チャンピオン、デビン・ヘイニー(アメリカ)に挑む。35歳になって、なお、キレキレのボクシングで輝くリナレスは、ライト級に林立する若き帝王たちの一角、ヘイニーを攻略し、自身5度目となる世界王座を手にすることはできるのか。ボクシング・マガジン6月号では、リナレス、ヘイニーをインタビューして展望特集を組んでいる。

 ハイレベルなライバルが集積するミドル級、ウェルター級に比べても、世界のライト級の今は注目度が高い。理由はこのクラスを支配する4人の世界王者がいずれもとびきりの魅力を持ち、しかも20代半ば以下と若いからだ。

 22歳のヘイニーもその一角を占める。デビュー当時から注目されたスピードとハイセンスで、順当に白星と実績を積み上げ、現在まで25戦全勝15KO。決して決着を焦らない戦法が、対戦者にとってはよけいに扱いずらくなる。

 帝拳ジムの練習で好調をキープするリナレスは、どんな形でこの難敵を攻略しようとするのか。ときに大きなミスも犯すが、攻防の熟練度は一級品。とくに瞬間にスパークする攻撃力はすばらしい。リナレスにとって、勝負のテーマはその一瞬のチャンスをどういう形でつかもうとするのか。

 ラスベガスはヘイニーのホームだが。リナレスも一時、この町をベースに活動したことがある。いわば地元決戦である。海外メディアの注目度も高い。本誌では両選手へのインタビューを軸に、この戦いを展望していく。

写真◎椛本結城

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