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2021-05-16

【アメフト】絶妙パントからセーフティー 慶大が明大破る

【慶大 vs 明大】左サイドを突いてロングゲインする慶大RB大河原=2021年5月15日、撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの関東大学春季オープン戦、明治大学グリフィンズ(1部TOP8)対慶応義塾大学ユニコーンズ(1部BIG8)の一戦が5月15日にあり、慶大が逆転で明大を破った。

関東大学春季オープン戦
慶應義塾大学ユニコーンズ22-14明治大学グリフィンズ(2021年5月15日)

 第1クオーター4分、慶大がRB大河原陸のランTDで先制したが、明大は直後のキックオフでRB保坂 洸稀が95ヤードのリターンTDを決め直ぐに同点とした。慶大はその後、パスインターセプトからチャンスをつかむが攻めきれずにフィールドゴール(FG)にとどまった。明大は第2Qにも保坂の55ヤードのパントリターンで攻め込むと、QB櫻井太智が平松大河にTDパスを決め14-10とリードして、折り返した。
 慶大は、後半最初のドライブでQB久保田大雅からWR加藤豪介にTDパスが決まって逆転。第4クオーターにはセーフティー、FGでリードを広げ、勝利をものにした。

「必ずTOP8復帰を」誓う4年生が活躍


 共に今季初戦、オフェンスが最後まで機能しなかった明大に対し、ラン、パス共に試合途中から進み始めた慶大が押し切った。だが、明大のトータルオフェンス150ヤード、ファーストダウン更新8回に対し、慶大はトータル347ヤード、ファーストダウン19回と、倍以上にもかかわらず、終盤まで試合はもつれた。
 ターンオーバーやFG失敗、パーソナルファウルなどでなかなかリズムをつかみ切れなかった慶大は、決して褒められた内容ではなかった。


【慶大 vs 明大】慶大LT簗瀬に守られてパスを決めるQB久保田=2021年5月15日、撮影:小座野容斉
【慶大 vs 明大】慶大LT簗瀬に守られてパスを決めるQB久保田=2021年5月15日、撮影:小座野容斉

 評価できるところもある。前半、明大に許した2TDはいずれも保坂のビッグリターンによるもの。試合中盤からしっかりアジャストし、フリーキック、パントを工夫して、明大のリターンを封じ込んだ。
 第4クオーターには、兼任Pの大河原がゴールラインまで2ヤードを残してアウトオブバウンズに出る絶妙のパント。ディフェンスが、次の明大のランプレーをエンドゾーン内で潰し、残り5分でリードを3点から5点とする貴重なセーフティーとなった。
 ショットガンから、巧みにショートパスを決め続けたQB久保、LTとして久保を守っただけでなく、左サイドのランプレーでも力強いブロックを見せた簗瀬真史、ラン99ヤード、パスレシーブ76ヤードだけでなく、巧みなパントでも勝利に貢献した大河原。「必ず、自分たちの手でTOP8復帰を」と誓う、4年生の責任と自覚が感じられた春の幕開けとなった。

【慶大 vs 明大】第4Q、セーフティーを決めて喜ぶ慶大ディフェンス陣=2021年5月15日、撮影:小座野容斉
【慶大 vs 明大】第4Q、セーフティーを決めて喜ぶ慶大ディフェンス陣=2021年5月15日、撮影:小座野容斉

【慶大 vs 明大】キックオフとパントで164ヤードをリターン、ひとり気を吐いた明大RB保坂=2021年5月15日、撮影:小座野容斉
【慶大 vs 明大】キックオフとパントで164ヤードをリターン、ひとり気を吐いた明大RB保坂=2021年5月15日、撮影:小座野容斉


【慶大 vs 明大】第4Q、左サイドを突進する慶大RB石黒、後方を走るOL簗瀬=2021年5月15日、撮影:小座野容斉

【慶大 vs 明大】第4Q、左サイドを突進する慶大RB石黒、後方を走るOL簗瀬=2021年5月15日、撮影:小座野容斉

【小座野容斉】

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