アメリカンフットボールの春季交流戦、関西学院大学と法政大学の一戦が、4月27日(土)に兵庫県神戸市の王子スタジアムで行われた。両チームの今季初戦となった試合は、関学大が法政大を圧倒、42-0で完封勝利を収めた。
学生王者の関学大が、法政大を完封した。関学大は第1クオーターからRB#21三宅のタッチダウン(TD)を皮切りに、#6渡邊、#26前田と、実績のあるランナーが好走。パスでも、QB#3奥野がWR#4鈴木や#81阿部に投げ分け、攻撃は485ヤードを荒稼ぎ。総合力を見せつけた。
後半に入ると、昨年夏のU-19世界選手権で日本代表だった2年生のQB#18平尾渉太も登場。4回投げたパス全てを成功させ、1TDを挙げた。鳥内監督も「練習では全然アカンかったが、試合ではようやっとった」と、平尾を評価した。
守備は昨年から実績のあるLB#51大竹や#44海崎、DB#10北川らを中心に法政大守備を無得点に抑えた。グラウンドの人工芝改装工事などもあり、スクリメージなど実戦練習は一週間しか積めなかった中で、学生王者の力を存分に見せつけた。
法政大は、昨年QBとして攻撃を指揮した#1野辺(4年)、小田賀(2年=昨季#8)らが欠場。今春、千葉日大一高から入学した1年生の#4平井将貴が試合を通じて起用された。
「(大学で)はじめての試合が関学ということもあり緊張したが、とにかく思い切りやろうと腹をくくってやった」と、堂々とパスを投げ込んだ。第4Q終盤には、WR#7糸川に連続してパスを決めゴール前まで迫ったが、TDは奪うことができずに無念のタイムアップとなった。
平井は、小学6年生のときにジュニアシーガルズでフラッグフットボールを始め、中学入学後はタッチフットボールを3年プレーした。一番の武器は、の豊富な経験に裏付けされる、高い理解力とパスのスキルだ。チーム内でも、QBの経験値は図抜けている。「大学のスピードは高校までと全然違うので戸惑ったが、守備を正確にリードする自信はある。秋シーズンに向けてしっかり練習していきたい」と、さらなる成長を誓った。
【写真・文/北川直樹】
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