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2021-06-09

【ボクシング】パワフルファイター永田に無敗のパンチャー鈴木が挑む あす日本スーパーライト級戦

15勝6KO2敗2分の王者・永田(左)に、5勝3KOの鈴木が挑む

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 あす10日、東京・後楽園ホールで行われる日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦の前日計量は、チャンピオン永田大士(31歳=三迫)が100グラムアンダー、同級5位の挑戦者・鈴木雅弘(25歳=角海老宝石)がリミット一杯でともに一発パス。計量後、個別でオンライン会見に応えた。

 永田は昨年7月、井上浩樹(大橋)を7回TKOに破り王座に就いてから2度目の防衛戦。初防衛戦では近藤明広(一力)と不完全燃焼の7回負傷ドローに終わっただけに、今回は「僕の完成形に近づいたボクシングを見せたい」と意気込む。スパーリングは小原佳太、吉野修一郎らの王者を含む同僚たちと約150ラウンドをこなし、身上の強い足腰を活かしたパワフルなスタイルを強化してきた。鈴木の高い技術を評価しつつ「最初から最後まですべて打ち合う。クリンチはしない」と好ファイトを約束。1月に結婚してから最初の試合に必勝を誓った。

 鈴木はジュニア時代から東京農大まで豊富なアマキャリアを持つ無敗のホープ。プロ3戦目で、永田と同じ三迫ジムの有岡康輔を戦慄的な2回KOに仕留めランキング入りした。「いつもタイミング。倒しにいこうと決めているわけではない」という天性のKOパンチャーだ。「どんな相手も自分のペースに持ち込む力がある」という永田の押しの強いインファイトには、サウスポーとのスパーで対策してきた。プロ6戦目で迎えるタイトル挑戦に「もうここまで来ちゃったのか、という気持ちです」と戸惑いを隠さないが、「やるからには一番になりたい」と、控えめな勝利宣言に闘志をにじませた。

写真提供/三迫ジム

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