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2021-06-16

敗者髪切り金網デスマッチに臨む中嶋勝彦、15歳のプロ初戦は金網総合格闘技戦【週刊プロレス】

金網総合格闘技戦に臨んだ15歳の中嶋勝彦

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「三沢光晴メモリアル」6・13ABEMA TVマッチの余韻が冷めやらぬNOAHの次なる大会は6月26日、同じく無観客TVマッチ。大会のメインイベントは敗者髪切り金網デスマッチ=中嶋勝彦vsマサ北宮だ。

 事件はNOAH5・31後楽園大会のGHCタッグ王座初防衛戦で起こった。試合中に中嶋の右ハイキックが北宮に誤爆。これで北宮は戦線離脱を余儀なくされ、最後は中嶋が個の力で防衛に成功したが、試合後に北宮が中嶋に決別のサイトー・スープレックスを敢行。マイクで「10年前から、健介オフィスに入門したその時から、テメーのことが嫌いで、嫌いで、嫌いで、大っ嫌いだったんだ、コノヤロー! テメーとは最後だ。もう無理だよ。拳王、世話になったな」と金剛から離脱したのである。

 翌6月1日の会見で遺恨清算シングルが発表されたのだが、北宮が「介入はいらないし、金剛の連中ももちろん関係ない。よって、金網マッチを要求する。余計なものを排除して、文句のない決着をつける」と宣言。中嶋は「まぁ、いいけどよ。オマエ、負けたら坊主にしろよ。初心に帰れ」と条件つきで受諾。これによって、6・26TVマッチにおける敗者髪切り金網デスマッチが決まった。

 中嶋勝彦と金網――。おそらくプロレスファンならば、長州力率いるWJが2003年9月6日に横浜文化体育館で開催した伝説の金網総合格闘技イベント「X-1」を思い出すはずだ。同イベントは試合中に選手がぶつかった衝撃で金網の扉が外れるというあり得ないアクシデントが発生するなど“黒歴史”を残している。当時15歳でWJ期待の超新星だった中嶋はプロレスデビュー前にその「X-1」でプロ初戦をおこなっていた。

 試合開始直後、中嶋は地下シュートマッチ8戦無敗というジェイソン“ゴールデンボーイ”レイに一瞬、金網に押し込まれる場面もあったが、うまくかいくぐると間合いを取って、左ハイキックを放つ。これはガードされたものの、すぐさま左フックを見舞い、ダウンさせると、マウント状態で殴り続けTKO勝ち。わずか1分25秒。鮮烈すぎる勝利だった。

 当時、中嶋は「金網の印象? 何も感じないです。自分のことでいっぱいいっぱいだったので」と初々しく語っていた。今回の金網戦については不敵な笑みを浮かべ「楽しみだよ。何でもあり。オレの土俵だよ」とニヤリ。17年9カ月前のプロ初戦時はまだあどけなさも残っていたが、現在は妖しげな色気と冷酷な狂気が宿るプロレスラーに成長した。中嶋は遺恨渦巻く北宮と金網デスマッチでどんなファイトを見せるのか。同大会はインターネットTV「ABEMA」で26日午後7時より無料生中継される。
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