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2021-07-21

【陸上】質の高いトレーニングのために女性アスリートとしてからだと深く対話する【寺田明日香連載#7】

東京五輪女子100mH代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)

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陸上競技からの引退、結婚、出産、7人制ラグビーへの挑戦を経て、陸上界に復帰した女子100mハードルの寺田明日香選手。東京オリンピックでは日本女子短距離で57年ぶりのファイナルを目指しています。7月31日の女子100mハードル予選まで、陸上競技マガジンに掲載された寺田明日香選手の連載を毎日公開!
 
※このコラムは『陸上競技マガジン』2020年9月号に掲載されたものです。

女性アスリートがなりやすい3つの症状

 本来であれば、今年の7月24日から東京五輪が始まり、メディアで報道される話題はほぼオリンピック一色と言っても過言ではなかったはず。しかし実際には、皮肉にも新型コロナウイルスの話題で一色になっています。

 先の見えない不安と、どこで自分が、もしくは大切な人たちが感染するか分からないという恐怖のなかで毎日を過ごすことはとても息苦しいですが、そんななかでも少しずつ試合が開催されてきていることは、私たちの望みになっている気がしています。

 今できることを、一人ひとりが強い想いを持って継続していきたいものですね。

 新型コロナウイルスの感染対策には、手洗いとうがいを徹底して行うことが重要だと言われていますが、女性アスリートがなりやすいケガや疾患も、知識を持っていると対策をしやすくなります。

 皆さんは、「女性アスリートの三主徴(さんしゅちょう)」という言葉を知っていますか?

 「女性アスリートの三主徴」は、継続的に負荷の高いトレーニングを行っている女性アスリートが発症しやすいとされているもので、「利用可能エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」の3つの特徴があり、この3つは相互に関連しています。

 私の場合、第一次陸上選手期のときに、この3つの症状をコンプリートしていて、選手を引退するまで完全に治すことはできませんでした(決して、誇れることではありません)。

文◎寺田明日香 写真◎BBM

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