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2021-07-13

井上尚弥、ジムワーク再開! 「年内にもう1度、ドネアと戦いたい!」

心地よさげにシャドーボクシングに取り組む

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 6月22日に帰国し、隔離期間を過ごしていたWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(28歳=大橋)が13日、所属する大橋ボクシングジムでのジムワークを再開。代表によるインタビューに応じた。

写真提供_大橋ボクシングジム

試合を終えたばかりでのジムワーク再開にもかかわらず、高井集中力を見せる
試合を終えたばかりでのジムワーク再開にもかかわらず、高井集中力を見せる

──隔離期間を経ての練習再開ですね。
井上 (期間中は)筋トレはしていました。今日が本格的な練習開始になります。
──8月14日(日本時間15日)にアメリカ・カリフォルニア州カーソンで行われる予定のWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)対WBAノーマル王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦を視察するよていはありますか?
井上 ノニト・ドネア(WBC王者、フィリピン)が出るのなら見に行く予定でした。カシメロの相手がリゴンドーに戻ったので行かないです。ドネアの応援に行きたかったんです。
──6月の防衛戦後、他団体王者のカードがめまぐるしく動きましたね。
井上 タイミング的にはドネアとやりたいです。あくまでも自分の希望です。年内にドネアとやって、8月の試合の勝者、WBO王者と来春あたりに。それがバンタム級にとっても良い流れなのかなと。
──他団体の王者と順番に対戦したい。
井上 そうですね、ベルトは1本1本集めていきます。本当はドネアとカシメロが対戦するのが理想でしたし、いちばん良い流れだとは思ったんですけど。
──8月の勝者はどちらと予想しますか?
井上 リゴンドーがしっかり戦ったら判定勝ち。ただカシメロも一発がある。リゴンドーが倒す可能性も十分にある。カウンターパンチがうまいし、逆にカシメロは荒い部分がある。むしろ判定勝ちよりも可能性は高いかもしれない。(カシメロの)スピードのない大振りなパンチならリゴンドーの格好の餌食になりますね。結構、リゴンドーのKO勝ちもあると思う。
──ドネアとの再戦の意味は?
井上 ドネアが(ノルディーヌ)ウバーリにああいう勝ち方をしたことが第一。あとはWBCのベルトを持っていること。それでドネア2をやる意味があると思う。
──ドネアの成長を感じますか?
井上 対戦相手がウバーリだったから、あの展開になったと思います。ドネアの体力だったり、反応だったりが、あの年齢で一昨年よりも上がるとは思えません。
──2019年11月のWBSS決勝となったドネア戦を振り返ってください。
井上 自分の動きはすごく良かった。(右目眼窩底骨折を負って)2ラウンド以降は左目だけで戦っていたことを踏まえると、今度やることになったらもっと自信はあります。ドネアも怖いと思いますよ。2回以降、左目だけであの戦い方を自分にされて、11回にダウンを取られているわけですから。ドネアもリゴンドー戦(2013年4月、WBA・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦)の最終回で眼窩(がんか)底骨折を経験している。どれだけ自分が(残り10ラウンドを)戦うのがキツかったか分かると思います。
──ドネア戦は日本と海外のどちらを希望しますか。
井上 どちらでも。ドネアとやるなら日本の方が盛り上がるんじゃないですかね。
──テレビで五輪は観ますか? 尚弥選手は同い年のふたり、(7人制ラグビーの)松島幸太朗選手や(バスケットボールの)富樫勇樹選手と親交があるんですよね。
井上 ふたりとはLINEで常に連絡を取り合っているので、今回は彼らが出る試合は観ます。あと、もちろんボクシング競技は自分が行けなかった舞台なので、見ます。
──スパーリング開始はいつごろになりますか?
井上 8月から始める予定です。
──相手はオーソドックスで?
井上 当面はそうなります。リゴンドーが勝ったらもちろんサウスポー対策です。
──この先、階級を上げる計画はどこまで考えていますか。
井上 スーパーバンタム級のことは、まだそこまで考えていません。まずはバンタム級4団体統一を集中して考えています。

当面目指すのは、あくまでもバンタム級4団体統一!
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