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2021-07-23

【TOKYO2020 ボクシング】日本代表名鑑 Vol.1 岡澤セオン「五輪ボクシングをおもしろいと思ってもらうために優勝したい」

打たせない。天性の素質にさらなる磨きがかかってきた

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【男子ウェルター級】
岡澤セオン[INSPA]
おかざわ・せおん
Sewonrets Okazawa
本名   岡澤セオンレッツ・クインシーメンサ
生年月日 1995年12月21日
出身地  山形県山形市
身長   179cm
タイプ  左ボクサー
戦績   101戦80勝(7KO・RSC)21敗
主な実績 2019年東京五輪テスト大会・金
本人コメント
「決戦が近づく中でワクワク感がどんどん高まってきた。金メダルに向けてやることは明確。不安材料を一つでも克服しながら、体重管理と強豪選手の対策をしっかりして、本番に臨みたい。一人でも多く、五輪ボクシングを面白いと思ってもらうためにも優勝します」

Introduction
 好戦的に教育されることの多い日本ボクシング界で、岡澤は1発当てたら大きく動き回る消極的なスタイルを極めてきた。日本の方向性と適度に不一致であることを、岡澤は「父親がガーナ出身であるという特殊な環境で育ったことが大きい」と自己分析している。
 大きく離れたポジションからパンチを当て、また離れるスタイルは、学生時代、アピール不足で勝利を逃すことも多かった。しかし中央大学卒業後、鹿児島に移住してからこれを克服し、東京五輪のテスト大会で優勝。以後も世界トップクラスからも多くの勝利を収めている。
 ここであらためて、岡澤が見直そうとしているのが好戦的スタイルだ。「当てたパンチをもっと高い率で“有効打”とジャッジに認識してもらうために、逃げる中にふとした“攻めの姿勢”を加えたい」という。ちなみに岡澤は、日本大学山形高校時代は定期試験で校内3位以内を維持していたという、“文武両道”の人でもある。そのインテリジェンスで、ハイブリッドなスタイルを完成させることができるか。

初戦
7月24日 イブニングセッション(17時~)
vs.クリシャン・ビカス(インド)

取材・文&写真_善理俊哉 Text & Photo by Shunya Seri

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