柔道が強くなりたい!
そう思ったとき、科学的に体を鍛えるヒントがここにあります。
第1部の理論編ではトレーニングを始める前に知っておくべきトレーニングについての科学的知識について説明しています。
そして、第2部の実践編ではそれを踏まえた上での効果的なトレーニング方法を紹介しています。
10代の成長期真っただ中にある中学・高校生の疑問や不安に焦点を当てた1冊です。
【目次】
はじめに
Ⅰ理論編
01トレーニングって、いったい何?
02全力じゃなくても、やらないよりはマシ?
03トレーニングは思いつきでやっても意味がない!?
04身長はいつまで、どれくらい伸びるの?
05成長期に体は硬くなる!?
06体は柔らかければ柔らかいほどいいの!?
07力が出やすい、ケガをしにくい姿勢ってあるの?
08「疲れた」「眠い」は気持ちでカバーできる?
09男女のトレーニング、何が違う?どこに注意?
10小・中・高生は、同じトレーニングをしたら効果も同じなの?
11筋肉にも性格があるって本当?
12減量に効果的な運動って何?
13筋肉をつけると動きがぎこちなくなるの?
14筋トレは、左右同時に鍛える?それとも片方ずつ?
15声を出したら力が出るって本当?
161日のうち、いつトレーニングをすれば効果的なの?
17音楽を聴きながらトレーニングをすると力が出るの?
182週間トレーニングを休んでも。スタミナは大丈夫?
19筋トレを休むと、筋力を取り戻すのに時間がかかる?
20試合前の練習は追い込むべき、休むべき?
21熱中症対策は大丈夫?
22夏場に強くなるためには、どうすればいいの?
23筋肉をつけるためのプロテインやアミノ酸って、いったい何?
24試合前は何を食べればいいの?
25減量はいつから始めればいいの?
26体重を増やすにはどうすればいいの?
27ウォーミングアップを失敗しないためにはどうすればいいの?
28ストレッチはとりあえずやっておくべき?
29ストレッチでパワーや瞬発力を上げることができるの?
30練習の疲れを次の日に残さないためには?
31疲労回復には筋肉を冷やす、それとも温める?
32やっぱり「気持ち」が大事!
Ⅱ実践編
01自分の優れている能力って何?弱点はどこ?
02どうやってトレーニング計画を立てればいいの?
03週何回、どのようにトレーニングをすればいいの?
04押す力、引く力をつけるにはどこの筋肉を鍛えればいいの?
05相手を持ち上げる力をつけるにはどこを鍛えればいいの?
06内股や払腰をかけるとき、なぜしっかり片脚で立っていられないの?
07腹筋トレさえすれば体幹が強くなるの?
08バーベルの正しい持ち上げ方は?
09限界まで追い込むための筋トレ方法は?
10トレーニングは、何kgで何回、何セットやればいいの?
11上半身を鍛えるためのウエイト・トレーニングの種目は?
12脚を鍛えるためのウエイト・トレーニングの種目は?
13体幹を鍛えるためのウエイト・トレーニングの種目は?
14筋トレをすれば必ず筋肉は太くなるの?
15ベンチプレス何kgまで上げればいい?
16技をかけるときに爆発的な力を出すには?
17できるだけ素早く大きな力を出すには?
18組手のときに腕の筋肉がパンパンにならないためには?
19「素早い」動きって、どうすればできる?
20試合中に息が上がらないようにするには?
21短時間でスタミナ向上させるのはムリ?
22技を受けたときにフラフラしないようにするには?
23体の軸はどうやってつくればいいの?
24正しい姿勢、正しい動きって何?
25運動神経って鍛えられるの?
おわりに
【著者紹介】
曽我部晋哉 (そがべ・あきとし)甲南大学教授
1972年生まれ。滋賀県出身。筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科修了、博士(スポーツ医学)。JATI認定特別上級トレーニング指導者、JSPO公認アスレティックトレーナー、全柔連公認柔道指導者A指導員、講道館柔道6段。
カンザス大学(米国、2008~09年)、イーデス・コーワン大学(豪州、13年)、クラクフ体育大学(ポーランド、14年)、西オーストラリア大学(豪州、15年)客員研究員。
北京オリンピック女子チームトレーニング担当、ロンドンオリンピック女子チーム総務コーチ兼トレーニング担当。全日本柔道連盟科学研究部アスリハ特別アドバイザー、教育普及・MIND委員会、全国少年柔道協議会中央委員、アメリカスポーツ医学会、日本武道学会、日本体力医学会、日本発育発達学会などに所属。スポーツ功労者顕彰受賞(10、12年、文部科学省)。
主な著書に『下肢トレーニングの科学』(07年、不昧堂出版)、『21世紀の柔道論』(19年、国書刊行会)など。