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2021-07-24

【競泳】瀬戸大也出陣。本来の状態で臨めるか。東京五輪第1日目展望

日本の先陣を切って瀬戸が登場。チームに弾みをつけられるか(写真◎毛受亮介)

いよいよ東京五輪の競泳競技が始まる。
今大会は午後セッションで予選を、午前セッションで準決勝、決勝が行われる。
まずは大会1日目の午後セッションに行われる日本選手出場種目の見どころを確認していこう。

最初の種目は、日本にとっても大一番となる男子400m個人メドレー。瀬戸大也が金メダル獲得を狙う。記録的には東京五輪出場者の中でトップだが、昨年の活動停止の影響から自己ベストからは3秒近く遅れている。東京五輪代表選考会後はトレーニングに重点を置いたため、出場した大会でもタイムは上がらなかった。本来の状態にまで戻れば間違いなく金メダル候補筆頭だ。
日本からはもう一人、井狩裕貴が出場。井狩が東京五輪代表選考会で記録した4分11秒88は、2021年世界ランキング14位。400m個人メドレーは準決勝がないため、8位以内が目標になるが、そのためには4分10秒台が必要になりそう。自己ベストを大幅に更新して決勝進出となるか。
ライバルはリオ五輪銀メダリストのC・カリシュ(アメリカ)。近年は調子を落としていたが、東京五輪に合わせるように調子を上げてきた。また4分9秒台の記録を持つ、19歳のL・マルシャン(フランス)、22歳のL・クレアバート(ニュージーランド)は大きく記録を伸ばしてくる可能性もあるだけに要注目だ。

女子400m個人メドレーには日本女子のエースである大橋悠依と、高校生の谷川亜華葉が出場する。大橋は東京五輪選考会では4分35秒14だったが、2018年にマークした自己ベストの4分30秒82に迫ることができればメダル獲得は十分に射程圏内。展開によっては金メダルの可能性もあり得るだろう。谷川はまだまだ成長する可能性を秘めている18歳。まずは自己ベストを更新して決勝進出を目指したい。
この種目にはK・ホズー(ハンガリー)という絶対女王が君臨するが、近年はかつてのような強さが見られなくなってきている。ここ一番での強さを見せられるか。また、アメリカのE・ウェイアント、H・フリッキンガーは米国五輪選考会でともに4分33秒台だったが、まだまだ記録を上げてくる可能性もある。

日本女子のエース・大橋。メダル獲得へ向け
気持ち良く泳いで予選を突破したい(写真◎毛受亮介)


男子100m平泳ぎには、佐藤翔馬と武良竜也が登場。二人とも東京五輪代表選考会では200m平泳ぎのみの派遣標準記録突破だったが、代表権を獲得している200m平泳に向けた準備の位置付けで出場がかなった。100m平泳ぎは準決勝も行われるため、2人揃って準決勝進出を目指したい。決勝進出には58秒台が必要となりそうだ。
この種目の注目選手は、リオ五輪王者で世界記録保持者のA・ピーティ(イギリス)で、史上唯一の56秒台の記録を持つ。今年も57秒39をマークしており、断トツの優勝候補だ。追いかけるのはA・カミンガ(オランダ)で、今年に入り57秒90をマーク。どこまでピーティに迫れるか。

女子400mフリーリレーの日本代表は池江璃花子、酒井夏海、五十嵐千尋、大本里佳の4人。日本記録(3分36秒17)を更新しての決勝進出がターゲットとなる。

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