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2021-07-25

【ボクシング】「底力」澤田京介vs「自在」定常育郎 あす日本王座決定戦

初のタイトルマッチに意気込む澤田(右)と定常

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あす26日、東京・後楽園ホールで行われる日本バンタム級王座決定戦の前日計量は、同級1位・澤田京介(33歳=JB SPORTS)、2位・定常育郎(23歳=T&T)ともリミットの53.5キロを1回でクリア。計量後、それぞれオンラインで初のタイトルマッチへ抱負を語った。

 澤田は2019年10月の挑戦者決定戦に勝って以来、21カ月待たされて迎える待望のタイトルマッチ。2020年4月に王者・鈴木悠介(三迫)への挑戦が決まりながら、コロナ禍と鈴木の引退で延期、変更が繰り返されてきた。この2年近くの間、澤田は「気持ちとしては待たされた感はある」としながらも「ずっと緊張感を保てたので、しっかり調整できた。強くなれたのでプラスに捉えている」と、成長を実感している。

 対戦相手は鈴木から定常に変わったが「同じサウスポーなので、特に戸惑うことはなかった。やりづらいタイプでもないし、自分のボクシングができれば絶対に勝てる」と言い切る。アマチュアからB級デビューも、いきなり2連敗。その後は1分けをはさみ14連勝で、ここまで漕ぎつけた。接戦をことごとく勝ち抜いてきた底力は、最初の2敗で刻まれた「負けたくない気持ち」からきていると澤田は言う。勝てばJB SPORTSジム3人目の日本王者。来週は同僚の花森成吾もスーパーバンタム級で日本王座挑戦を控え「バトンをつなげたい」と意気込む。

 澤田より10歳年下の定常は、スピードとフットワークを軸に、自在のスタイルで台頭してきたサウスポー。澤田とは「噛み合いそう」と、こちらも勝利のイメージを描いている。2019年に大嶋剣心(帝拳)、石田匠(井岡)と上位ランカーにいずれも判定で敗れたが、試合内容で評価を高めた。

 5月までは井上尚弥(大橋)のサウスポー対策に駆り出され、30ラウンド近いスパーリングを経験。世界最強のパンチを浴び続けながら「一矢報いる場面も何度か作れた」と自信につなげた。「尚弥選手以上に、澤田選手が想定外ということはない」と定常。出入りのボクシングは澤田と共通するが「前の手(右)を活かし、自分のボクシングで完封する」と宣言した。

写真提供/DANGAN

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