独自のテクノロジーで極上の履き心地を実現し、ビギナーから競技者まで幅広く愛用されるシューズブランド・HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)が、その技術を結集し新シューズ・CARBON X(カーボン エックス)を発表した。これまでにない新しい推進力を生み出し、驚きのクッション性と反発性を備える注目の新作に迫る
取材/和田悟志 写真/阿部卓功(シューズ) ※レース写真=デッカーズジャパン提供
特徴的な厚底のシューズで注目を集めているブランド、HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)から、注目の最新作が発売された。その名も「CARBON X(カーボン エックス)」。2009年にHOKA ONE ONEが誕生して以来培ってきた技術を結集した、革新的なロードランニングシューズだ。
このシューズの発売を記念し、5月4日には「PROJECT CARBON X」という100㎞レースが、アメリカ・カリフォルニア州で開催。世界のトップ選手が、CARBON X を履いて100㎞の世界記録に挑んだ。このレースで、真っ先にCARBON Xに足を入れた1人が、IAU100㎞世界選手権に6度出場、5位入賞の実績がある髙田由基(帝京科学大女子駅伝チーム監督)だ。
「ソール(靴底)の形やカーボンファイバープレートに合わせて、上手に乗っていく走りができると、シューズの良さを生かせると思います。上り坂では、前に押してくれるような感覚がありました。厚いミッドソールでクッション性はもちろん、軽量性を兼ね備えているのも魅力です。アッパーは足全体を包むような感覚があるので、重さを感じずに、自分の足にフィットしてくれました。特に30~40㎞ぐらいから、足にフィットしていく感じがあって、最後まで走りをサポートしてくれました」
実際にCARBON Xを履いて100㎞を走り、好感触を得た様子だ。
CARBON Xは、その名の通り、独自に開発したカーボンファイバープレートを搭載。過度な跳ね返りを防ぎ、スムーズな接地から蹴り出しをサポートする。また、シューズの底は船底のように丸みを帯びたメタロッカー構造をしており、車輪のようなローリング運動を導き、自然な体重移動をアシストする。髙田は言う。
「僕はピッチ走法でカカト接地ですが、メタロッカー構造をしているので、カカトから着地しても、スムーズな足運びをアシストしてくれます。また、躍動感のあるストライドの大きな走りをする人や、フォアフット(前足部接地)、ミッドフット(中足部接地)の人は、グッと踏み込んでカーボンの反発を上手に生かすことができるはずです。いろいろな走りに合った、万能なシューズだと思います」
特徴的な厚みのあるソールからも分かるように、軽量ながら、十分なクッション性も備える。最初に手にしたときは、カーボンファイバープレートの硬さの印象が勝るかもしれない。しかし、実際に足を入れてみれば、そのクッション性にすぐに気づくだろう。指導者の顔ももつ髙田は、この点にも着目する。
「クッション性があるシューズは、ヒザや股関節に優しい。ケガ予防のため、学生には、底が厚めのシューズを1足持っておくことを勧めています」
CARBON Xは、トップアスリートからビギナーまで、あらゆるレベルのアスリートが、自己ベストを出すための手助けとなる1足だ。
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