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2018-12-26

【クリスマスボウル XLIX】 佼成学園が劇的な逆転で3連覇

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第49回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会 決勝戦 クリスマスボウルは、12月24日(月・祝)、大阪市のヤンマーフィールド長居で、東京の佼成学院と立命館宇治が対戦し、佼成学園が劇的な逆転劇で、3連覇を達成した。

上の写真=ビクトリーフラワーを咲かせる佼成学園のオフェンス陣には怪我でこの試合出場のなかったエースRB29三澤大地も加わった 撮影:佐藤 誠

諦めなかった佼成学園、第4Qに躍動

 3年連続3度目の優勝を狙う佼成学園と初優勝を目指す立命館宇治とのクリスマスボウルは、佼成学園キック、立命館宇治のリターンで試合が開始された。立命館宇治は第1シリーズから3シリーズ連続のタッチダウン(TD)で1クォーターを21-0のリードで終える。しかし、2クォーターはフィールドゴールの3点加点にとどまる。

 対する佼成学園は、2クォーターの2TDで14ー24と追い上げ前半を終える。

4Q、同点に追いつく8ヤードTDランの佼成学園RB森川竜偉。この試合3TDランで三隅杯(最優秀バック賞) 撮影:佐藤 誠

 第3クォーターに立命館宇治が2TDをあげて、33ー14とする。

 佼成学園の小林孝至監督が試合後に「前半の最後にタッチダウンが取れたのは大きかった。タッチダウンを取って終われたのでハーフタイムの雰囲気も悪くなかった。選手が楽しんでいる雰囲気だったので大丈夫かなと思った。皆んなの目が諦めていなかったので」と語った通り、諦めなかった選手たちは第4クォーターに躍動する。

安藤杯(最優秀ラインマン賞)を受賞した佼成学園DL今熊力丸、キックオフリターンでは19ヤードのリターン 撮影:佐藤 誠

 試合残り3分44秒にランニングバック(RB)森川竜偉の8ヤードTDラン(キック成功)で同点に追いつくと、直後の立命館宇治の攻撃中にビックプレーが起こる。

 パスを受けたレシーバーがセカンドエフォートで駆けあがろうとしたところにラインバッカーにも入っていたこの試合3TDランの森川が、右腕をボールに叩きつけながらタックルしてファンブルフォース。転がっているフリーボールをディフェンスバックの野村馨が拾い上げてエンドゾーンまで25ヤード走りきり逆転の決勝タッチダウンとした。

4Q、佼成学園DB野村馨が、決勝の25ヤード勝ち越しファンブルリターンTD 撮影:佐藤 誠

 三隅杯(最優秀バック賞)は佼成学園RB/LBの森川竜偉が、安藤杯(最優秀ラインマン賞)は佼成学園DL今熊力丸が、敢闘賞は立命館宇治QB庭山大空が受賞した。

第49回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会 決勝戦
【クリスマスボウル XLIX】
2018年12月24日(月・祝)@大阪市ヤンマーフィールド長居
天候:晴れ 
佼成学園高等学校 LOTUS(東京1位) 39-33 立命館宇治高等学校 パンサーズ(京都1位)
・三隅杯(最優秀バック賞) 佼成学園高等学校 RB森川竜偉
・安藤杯(最優秀ラインマン賞) 佼成学園高等学校 DL今熊力丸 
・敢闘賞 立命館宇治高等学校 QB庭山大空

敢闘賞の立命館宇治QB庭山大空はランで102ヤード1TD、パスで86ヤード2TD 撮影:佐藤 誠

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