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2021-08-18

柳本幸之介が男子200m自由形で圧巻の優勝!【インターハイ競泳/第2日】

男子200m自由形を制した東京五輪代表の柳本(写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン)

長野市の長野運動公園総合運動場総合市民プール (アクアウイング)で開催中のインターハイ競泳は8月18日、大会2日目を迎え、男女各3種目で決勝が行われた。注目の男子200m自由形は、東京五輪代表の柳本幸之介(東京・日大豊山3年)が1分48秒41で初優勝を飾った。また、女子200mバタフライは、山岸琴美(長野・飯田女子3年)が2分8秒66で初制覇。地元・長野の開催に花を添えた。

男子200m自由形で柳本幸之介が圧巻のレースを見せた。スタートから飛び出して、前半を52秒19でターン。後半は伸びを欠き、2位以下に追い上げられたものの、オリンピック代表としての意地を見せて逃げ切った。
「東京五輪の後は、正直、疲労があって強化練習らしいことはできなかったのですが、スピード練習をある程度しながら、体力を維持できるような地道な練習をやってきました。正直、調子は良いものではなかったのですが、オリンピック経験者として臨んでいますし、つまらない、縮こまった泳ぎをするより前半から積極的に入ろうと思いました」
ただ、今大会は、学校対抗4連覇を目指す日大豊山のエースとして仕事を果たそうとする思いが強い。「今日は、昨年、中止になって出場できなかった先輩の分まで頑張ろうと思って泳ぎました。絶対に4連覇して、日大豊山が最強だということを証明したいと思います」と、最終日の100m自由形に向け気持ちを引き締めていた。

女子200mバタフライの山岸琴美は、自己ベスト更新とはいかなかったが、地元開催の期待に打ち勝ち、インターナショナル標準Cを突破する好タイムで堂々の初優勝を飾った。
「予選が少し不完全燃焼みたいな泳ぎになってしまったので、決勝ではラストでバテてもいいやと思って、前半から積極的に入りました。150mのターンで三井さん(愛梨/神奈川・桐蔭学園2年)が、自分が予想していたより近くにいたので焦ってしまったのですが、応援してくれている人たちに恩返しをしたかったので、最後、頑張りました」とほっとした表情で語っていた。


女子200mバタフライを制した山岸(写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン)

大会2日目の今日は他にも男子200mバタフライで北川凜生(日大豊山3年)が前半から突っ込む素晴らしいレースを見せ、女子100m背泳ぎでは長岡愛海(山形・山形商業)が、1年生ながら優勝するなど、好勝負が続出。明日も高校生たちの快泳に注目だ。

インターハイ2日目[8月18日]の優勝者
女子200mバタフライ/山岸 琴美(長野・飯田女子3年)2分8秒66
男子200mバタフライ/北川 凜生(東京・日大豊山3年)1分58秒04
女子200m自由形/吉井萌萌花(大阪・近畿大附2年)2分0秒78
男子200m自由形/柳本幸之介(東京・日大豊山3年)1分48秒41
女子100m背泳ぎ/長岡 愛海(山形・山形商業1年)1分1秒19
男子100m背泳ぎ/竹原 秀一(福岡・東福岡2年)55秒44

文◎佐藤温夏(ライター)

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